ニシキゴイ

ニシキゴイ
分類
界	動物界
門	脊索動物門
亜門	脊椎動物亜門
綱	硬骨魚綱
目	コイ目
上科	コイ上科
科	コイ科
亜科	コイ亜科
属	コイ属
種	コイ
品種	ニシキゴイ
名称
学名	Cyprinus rubrofuscus var. "koi" Linnaeus,1758
和名	ニシキゴイ(錦鯉)
英名	Koi ['kɔɪ] nishikigoi
保全状況

ニシキゴイとは、コイの改良品種である。

概要

日本の国魚で、新潟県の県魚、長岡市と小千谷市の「市の魚」である。

通常は20～30年ほど生き、「花子」という個体は226年も生きたと言われている。

当初は「色鯉」「花鯉」「模様鯉」「変わり鯉」などの名前で呼ばれていたが、阿部 圭が「これはまさしく錦鯉だ」といった事から錦鯉と呼ばれるようになった。

ニシキゴイの歴史

新潟県古志郡の二十村郷は、交通の便が悪く、豪雪期になると他の地域と連絡が取れなくなり、食糧品の搬入・確保が困難だった。

そのため、冬の食糧として棚池でマゴイが飼われており、そのマゴイが突然変異を起こし、赤や黄色の鯉が生まれた。その色違いのコイを交配されて、ニシキゴイが誕生した。

1914年に東京市の上野で開催された万国博覧会で錦鯉が「越後の変わり鯉」として紹介され、全国的に知られるようになり、1938年にはアメリカの博覧会に出品された。

一時期は第2次世界大戦の影響で養殖業者が減少したが、数少ない親魚を元にして再興し、1965年に日本国内でニシキゴイがブームになった。

2006年10月23日、中越大震災の影響で、家や牛舎、錦鯉の養殖池が崩落し、道路が寸断されるなどの影響を受けた。

中越大震災で孤立した集落が助け出された後、ヘリコプターを使って約2200匹ものニシキゴイも助け出された。

2014年10月23日、中越大震災から10年目の節目に復興の象徴として、長岡市と小千谷市は「市の魚」としてニシキゴイを指定した。

近年は、世界中に普及するようになった。

主な品種

現在は100以上もの品種が存在している。

紅白

「御三家」の一つ。白地に赤い斑紋がある。

大正三色

「御三家」の一つ。大正時代に誕生した。「ニシキゴイ」という名前は大正三色が出来てから誕生した。白地に赤い斑紋があり、まとまった黒い模様がある。

昭和三色

「御三家」の一つ。白地に赤い斑紋・黒い模様がある。黒い模様は、大正三色よりも多い。胸鰭の付け根に黒い斑紋がある。

移りもの

体色が2色のみの品種。白と黒の「白移り」、赤と黒の「緋移り」、黄色と黒の「黄移り」などがある。

丹頂

丹頂のように地は白色で、頭に赤い斑紋がある。

ヒレナガニシキゴイ

ニシキゴイとヒレナガゴイを交配されてできた品種。

放流

ニシキゴイが河川や池に放流されるケースが存在する。

放流すると貝類や水棲昆虫、水草を食べたり、水を巻き上げて濁ったりして、生態系に影響はある。

然し、自然の池沼ではなく、人が管理している池であれば問題はない。

脚注

脚注

出典