ノゴイ

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ノゴイとは、コイ目コイ科に分類される淡水魚の一種である。

概要[編集]

体高が低く、細長い円筒形。

生態[編集]

琵琶湖では水深20m以上に多い[1]

分類[編集]

明治時代から日本にいるコイは(大陸由来の外来種である)体高が高いマゴイ(A.K.A.ヤマトゴイ・移入型)と体高が低いノゴイがいると知られていた。
2005年に、琵琶湖コイをmtDNA分析に結果より遺伝子的な差があるコイがいるとの報告が発表された。
2008年には、本土産コイ166個体をmtDNA系統解析にかけたところ、在来と外来コイがいると分かった。

2024年現在、学名未決定種状態であるが、コンラード・テミンクが記載したとなるとする声も上がっている。

人間との関係[編集]

マゴイと交雑し遺伝子撹乱がおきている。

環境省RDでは、絶滅のおそれのある地域個体群に、滋賀県のRDBでは希少種指定されている。

琵琶湖でのコイの漁獲量(マゴイを含む)は、1970 年代は年間150–200tであったが、1980年代以降は減少している。1975年に始まった湖岸堤の建設の影響があると言われている。

今までに、大規模な減少期が、1983年、1993–1994年、2004年の3回ある。

83年は、オオクチバスが大繁殖、93年は、瀬田川洗堰の操作規則により繁殖期に水位が低くなり、繁殖場所が減少した事とブルーギルの大繁殖が上げられる。04年は、コイヘルペスウイルス病の流行により大幅に減少した。

脚注[編集]

  1. 馬渕浩司、瀬能 宏、武島弘彦、中井克樹、西田 睦「琵琶湖におけるコイの日本在来 mtDNAハプロタイプの分布」、『魚類学雑誌』、日本魚類学会。

関連項目[編集]