国鉄オハ36形客車
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国鉄オハ36形客車 (こくてつおは36かたきゃくしゃ)は、日本国有鉄道が運輸省スハ42形客車を改造して登場した旧型客車である。
登場に至った背景[編集]
日本国有鉄道は動力近代化の一環として蒸気機関車の廃車を進めるとともに国鉄20系客車とオロネ10以外の客車製造を中止し、電車と気動車のみの製造とした。そのため国鉄20系客車は最後の客車と言われた。しかし、長距離急行列車の需要は高く、専用の客車は不足していた。一方、普通列車に使用されていた客車は国鉄モハ80系電車や国鉄キハ20系気動車の登場によって余りはじめていたので、これらの車両を改造して急行列車に使用することになったそのうち三等車として登場したのが本形式であった。
概要[編集]
客用窓はアルミサッシとし、水タンク、電池箱、客用扉、座席は軽量客車と同様なものに交換した。室内は硬質化粧板に張り替え、扇風機、窓際のテーブルを設置した。これによってスハ42よりも軽くなり、また、急行列車の使用にふさわしい姿となった。
改造[編集]
北海道に渡った車両は耐寒耐雪装備を行って500番台となった。電気暖房を設置すると重くなり、形式が変わってスハ40となった。このため本形式には2000番台はなく、またスハ40は2000番台のみとなった。
運用[編集]
全国各地の急行列車に連結された。晩年は普通列車での運用もされた。