体育祭

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体育祭(たいいくさい、Athletic Festival)とは、学校あるいは地域などで行われる体育的行事のことである。運動能力を用いる競技や遊戯を行い、主にあるいはに開催されることが多い。小学校では運動会(うんどうかい)、中学校・高校では体育大会(たいいくたいかい)と呼ばれることも多い。

概要[編集]

学習指導要領における「特別活動」にあたり、学校行事としての「健康安全・体育的行事」に位置づけられている。実施目的は連帯感・協力・調和・団結力などを養い、教員は児童・生徒の自主的・自発的活動が助長されるように指導を行う。地域と学校の交流の場でもあり、児童・生徒の親族に限らず、学校近隣の住民も観覧に訪れる。

開催回数は年1回のところが多く、かつては秋の風物詩であった。しかし地球温暖化に伴う気候変動で残暑が非常に厳しくなったことや、台風や秋雨などの天候不順による順延・中止のリスクを低減するため春に行う学校が増えている。なお北海道に関しては秋は天候が悪いため元々春開催の学校が圧倒的多数である。週末の特に土曜日に開かれる学校が多いが、中には平日を開催日としている学校もある。土曜日など休日開催の場合、直近の平日を代休として授業を休みにするが、土曜授業を行っている学校の場合、当日を土曜授業の日として扱い代休を設けない事がある。

勉強ができないが運動は得意な児童・生徒が輝ける場の一つ。反面、運動が苦手な児童・生徒は役割を特に与えられないのにチームが敗北した時の責任だけはきっちり押し付けられる傾向がある。そのため体育祭は不人気な行事として名前が挙がることもあり、体育祭の廃止を主張する者もいる。

学校別[編集]

小学校~中学校[編集]

創作ダンスなどの集団演舞、リレー、その他の競技の三本立てがよく見られる。運動会が秋の場合、練習は2学期が始まってすぐの9月に行い、体育の授業の多くの時間を集団演舞の練習が占める様になる。残暑厳しい夏の終わりに屋外で激しい動きを伴う練習をひたすら行うのは地獄である。小学校では近隣の幼稚園・保育園の年長組を招待したお楽しみ的な種目が設けられていることがある。

保護者が観覧に来ることが多く、早朝から場所取りが行われることも珍しくない。

中学校~高等学校[編集]

種目はリレー走や徒競走といった陸上競技が中心になり、集団演舞を行うところは少数派。内容はある程度生徒の自治に任されていて、学校毎に特色が異なる。適当にやる学校もあれば、体育祭のために一年かけて準備してガチでやる学校もある。また、チーム毎に立て看板を作ったり、応援団を構成したりと単なる競技以外の要素も大きい。高等学校になると保護者が観覧に来る事は少ない。

大学[編集]

部活動対抗戦の様相が強い。大学祭の際に同時に行われることもあり、短距離走綱引きなどが行われる。参加者は下級生で、負けたら上級生が怖いので必死である。ある大学では日本拳法の試合となり(日本拳法部員は審判)、ラグビー部や剣道部が上位に食い込む番狂わせが起きて盛り上がるなどしたが、ある時、に酔った参加者が学生部長に喧嘩を吹っかけて問題となることがあった。翌年から武道系クラブによる演武祭となった。

チーム分け[編集]

小学校の場合、学年や学級の枠を超えて紅組と白組の2組を作る紅白戦形式が多い[注 1]。このチーム分けを行う時、どちらかのチームに体育が得意な児童が偏らないように振り分けを行う。個人種目と団体種目があり、個人種目は紅白のチームの勝敗を左右しない。

中学校・高校では小学校同様の紅白戦だけでなく、学級を1チームとする学級対抗形式で行う所も出てくる。

紅白戦形式、学級対抗形式のどちらの場合でも、連帯責任的な指導の一環として、体育祭開催前のある期間に各学級で生じた忘れ物等をペナルティとして得点に反映させ、マイナスからスタートさせるという形式を取っている学校もある。[1]

企業・地域の運動会[編集]

企業の職場や地域主催の運動会もあるが、学校の運動会程盛んではなく、近年は開催を取りやめるか規模を縮小する例が多い。

地方自治体[編集]

詳細は「国民体育大会」を参照

国家同士の運動会[編集]

詳細は「近代オリンピック」を参照

よくある種目[編集]

表現種目
競技種目
その他

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 宮崎県など「赤団」、「白団」と呼ぶ学校もある。
出典

外部リンク[編集]