伊藤十蔵
ナビゲーションに移動
検索に移動
伊藤 十蔵(いとう じゅうぞう、文化14年(1817年) - 明治29年(1896年))は、江戸時代後期から明治時代にかけての百姓・武士。妻は伊藤琴子。内閣総理大臣・伊藤博文の実父。
略歴[編集]
本姓は林という。周防国束荷村(現在の山口県光市)で農民として生まれたが、長州藩に奉公して認められたことから同藩の藩士・山口直右衛門の養子に迎えられて伊藤姓を称した。藩主・毛利敬親に仕えて文久元年(1861年)に京都に入り、藩邸の会計事務を担当する役に就任。元治元年(1864年)の禁門の変で長州に帰藩し、南園隊に属している。
晩年は実子の伊藤博文が明治政府の重鎮となったが、自身は一切公職につかずに高輪に隠居屋敷を構えて畑仕事をしながら余生を過ごし、80歳で没した。