隠居(いんきょ)とは、家長が当主から引退し、閑居すること。隠退(いんたい)とも呼ぶ。
江戸幕府の将軍や親王、公卿などは隠居すると大御所となる。藩主から引退した大名は「大殿」と呼ばれ、前藩主健在中に後継藩主が引退し、三代目が当主を継いだ場合は「中殿」と呼ばれた[注 1]。古典落語のネタにあるように当主から引退した一般市民はご隠居と呼ばれる。
戦国時代などの場合、若くして家督を継いで戦死する者は大半が隠居せずに没している。
関連項目[編集]
- ↑ 徳川幕府では前々将軍存命中に新将軍が継いだ例は無かったが、大名家では米沢藩などであった。