百姓
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百姓(ひゃくしょう)とは、農家の人のことである。または、農業をするという意味でもある。
階級[編集]
百姓といっても階級はばらつきがあり、大橋隆憲編著『日本の階級構成』(岩波新書、1971年)114-115頁によると
- かなり大きな農業経営を、しばしば農外の営業、山林所有などとも結びつけ、家族労働力だけでなく、一定の雇用労働力を恒常的に雇い入れ、搾取の可能性をもつ最上層のいわゆるブルジョワ的農民としての富農。
- 通常的にはその農業収入だけで生活をようやく維持し、雇い雇われる関係が多少あっても、ほぼ相殺する程度のいわゆる小ブルジョワとして典型的な、しかも上向と零落の分岐点に立つ、きわめて不安定な存在である中農。
- 農業経営を行なうが、きわめて零細なため、生計補充の賃労働収入ないしそれに類似の勤労収入を不可欠とする、いわゆる半プロレタリアの農民である貧農。
- 耕地をまったくもたないか、あってもごくわずかで、その生活を主として農業内外の賃労働によって維持するいわゆるプロレタリア(無産者)としての性格をもった農村労働者。
専業農家と兼業農家[編集]
上記の「1」と「2」は専業農家、「3」と「4」は兼業農家である。また、「4」は家庭菜園を趣味とする都市在住者と解することもできる。