仙台 - 古川線 (ミヤコーバス)
仙台 - 古川線(せんだい・ふるかわせん)は、宮城県仙台市と大崎市古川を結ぶミヤコーバスが運行する高速バスである。
なお、本項ではかつて運行していた仙台 - 高清水線(せんだい・たかしみずせん)及び泉アウトレット古川線(いずみあうとれっと・ふるかわせん)についても記載する。
概要[編集]
古川から仙台へはもともと宮城交通とJRバス東北が共同運行で国道4号経由の急行便として運行していた。まずJRバスが先に高速道経由の仙台 - 古川線を開設。追って宮城交通の地域子会社であった宮交大崎バスが2005年7月1日より運行を開始した。
運行当初は古川に拠点をもつ宮交大崎バスのみの運行であったが、後に仙台側の共同運行事業者として宮交バスシステムが参入し、仙台発初便・仙台着最終便等を受け持つことになった。2007年1月1日よりミヤコーグループの再編に伴い両社を含むバス子会社全てが当時の宮交気仙沼バスへ事業譲渡したため、ミヤコーバスに一本化となっている。
JRバスは仙台宮城ICを経由するのに対し、ミヤコーバスは大崎市から泉区内など仙台市内への通勤・通学輸送等を考慮し、泉IC→県道仙台泉線を経由して差別化を図っている(しかし、その結果渋滞に巻き込まれることが多い)。また、古川市内の経路もJRバスとは多少異なり(石名坂 - 上古川間と台町 - 古川駅前間が同じ経路)、JRバスが停車しない三本木PA内の高速三本木にも停車する(仙台行・古川行共に乗降可能)。
運賃もJRバス(1,270円→2013年12月20日から1,000円)に対しミヤコーバスは900円と割安に設定しているが、JR、ミヤコーバス両社ともに1枚あたり800円(かつては750円)の回数券を発売している。なお、ミヤコーバスは通勤・通学定期(1ヶ月)を導入しているが、JRバスは導入していない。
2009年3月14日より、仙台泉プレミアム・アウトレットへの買物客の便宜を図るべく、泉アウトレット古川線の運行を開始(土曜・休日のみ運行)した。当初1日2往復の運行であったが、1往復への減便を経て、2010年3月28日をもって運行を終了した。
仙台 - 古川線の運行は、古川営業所(旧・宮交大崎バス)と吉岡営業所(旧・宮交バスシステム)が担当する。
2011年11月1日、古川駅前から北へ系統延長する形により旧・高清水町内を経由して栗原市築館までの仙台 - 高清水線が開業した。旧・高清水町からみれば、かつての宮城交通の国道4号経由の仙台 - 築館間急行バス、更にさかのぼれば国鉄バス時代の古川線(仙台 - 吉岡 - 陸前三本木 - 古川 - 陸前高清水 - 築館町 - 沢辺 - 一ノ関:国道4号経由)が運行されていた時代以来の仙台直通の復活である。築館終着はミヤコーバス築館営業所であり、築館側から見れば、仙台へは仙台 - 築館・栗駒線と仙台 - 高清水線の2系統が使える(ほか東日本急行の仙台 - 金成線・仙台 - 一迫線も利用可能)形となった。運行担当は築館営業所。2015年5月29日をもって運行終了[1]。
運行経路[編集]
仙台古川線[編集]
- 古川行 : 仙台駅前(EDEN前24番のりば) - 電力ビル前 - 商工会議所前 - 県庁市役所前 - 北仙台 - 台原入口 - JCHO仙台病院前 - 八乙女駅 - 七北田 - 七北田新町 - (泉IC) - (東北自動車道) - 高速三本木 - (古川IC) - 石名坂 - 古川水道事業所前 - 上古川 - 古川黎明中高前 - 千手寺町 - 七日町 - 台町 - 古川駅前 - 裁判所前 - 大崎合同庁舎前 - 古川営業所
- 仙台行 : 古川行の逆経路
- ※仙台駅前 - 七北田新町間、および 石名坂 - 古川営業所間のみの利用はできない。
仙台高清水線(運行終了)[編集]
仙台駅前…(上記仙台古川線と同経路)…古川駅前 - 江合団地入口 - 竹の花 - 通揚 - 高清水中町 - 高清水 - 栗原市役所前 - 築館営業所
- ※仙台駅前 - 七北田新町間、および 石名坂 - 築館営業所間のみの利用はできなかった。
泉アウトレット古川線(運行休止)[編集]
寺岡六丁目・泉アウトレット - (泉PA) - (東北自動車道) - 高速三本木 - (古川IC) - 石名坂 - 水道事業所前 - 上古川 - 古川黎明中高前 - 大崎市民病院前 - 七日町 - 台町 - 古川駅前 - 裁判所前 - 大崎合同庁舎前
- ※石名坂 - 大崎合同庁舎前間のみの利用はできなかった。
運行回数[編集]
- 平日1日12往復、土休日1日6.5往復(古川行6本、仙台行7本)。
運賃[編集]
※2015年5月30日現在。
- 仙台 - 三本木間: 大人片道700円、回数券(4枚綴)2,500円
- 仙台 - 古川間: 大人片道900円、回数券(4枚綴)3,200円
- 三本木 - 古川間: 大人片道300円(回数券なし)
- 定期券(1ヶ月のみ)
- 仙台 - 古川: 通勤定期28,800円、通学定期26,700円
- 仙台 - 三本木: 通勤定期22,500円、通学定期20,500円
- 泉アウトレット古川線は、定期券での利用ができなかった。
- 定期券(1ヶ月のみ)
歴史[編集]
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)1月1日 - 子会社再編により、運行事業者がミヤコーバスに変更。
- 2008年(平成20年)
- 9月1日 - バス停追加(七北田新町)。
- 12月1日 - この日よりメルシーカード、バスカード (仙台市営バス)、スキップカード、ジョイカードが利用不可となる。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)11月1日 - 仙台高清水線、1日2往復で運行開始。
- 2012年(平成24年)
- 4月1日 - 仙台古川線を古川営業所まで延伸。
- 7月21日 - 仙台高清水線を1日1往復に減便。
- 2013年(平成25年)12月25日 - 運賃改定。仙台 - 古川・高清水・築館間回数券および仙台 - 古川間定期券を値上げ。あわせて回数券に有効期限(2015年3月31日まで)を設定[2]。
- 2014年(平成26年)7月1日 - 大崎市民病院の移転に伴い、「大崎市民病院前」バス停名を「千手寺町」に変更[3]。
- 2015年(平成27年)
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ a b 【古川線・高清水線】平成27年5月30日(土)に高速バス「仙台~高清水線」の運行終了及び高速バス「仙台~古川線」の一部ダイヤ改正を行ないます。(宮城交通 2015年5月21日、2015年5月30日閲覧)
- ↑ 県北方面高速バスの運賃改定について(宮城交通 2013年11月29日)
- ↑ 大崎市民病院移転に伴う改正を行います。(宮城交通 2014年6月20日、2014年7月12日閲覧)
- ↑ ミヤコーバス高速路線(県北エリア)でダイヤ改正を行います。(宮城交通 2015年2月24日、2015年3月23日閲覧)
外部リンク[編集]
- 宮城交通 古川 - 仙台
- 特急バス仙台高清水線時刻表(PDF) ※運行開始時のもの