世界一短い記事 (アンサイクロペディア)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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世界一短い記事」は、MediaWikiを使用したジョークウィキサイトであるアンサイクロペディアの記事の一つである。

この記事は自己言及的なページであり、その名に恥じずアンサイクロペディア上に存在している記事(標準名前空間のページ)の中で最も短い。そのバイト数はたったの5バイトである。

概要[編集]

この記事は2007年2月7日12時59分10秒(日本標準時。以降、特に記さない限り日本標準時で記載する)に、当時アンサイクロペディアの管理者でもあった怪人うさみみ御面により作成された。

2月7日の作成時点から現在に至るまで、記事本文の内容は「?」の1文字のみという構成を維持している(厳密に言えばカテゴリ隠し及びカテゴリの有無や本文の改行などの差異があるが、ここではその差異は気にしないものとする)。

この記事は『レ・ミゼラブル』のヴィクトル・ユーゴーと出版社の「世界一短い手紙」の逸話のパロディになっている。

世界一短い手紙」の逸話とはヴィクトル・ユーゴーが出版社に「?」とだけ書かれた手紙を送り、それに対して出版社はヴィクトル・ユーゴーに「!」とだけ書かれた手紙を返信したというもので、意味をざっくり解釈するなら「順調?」という問いを発してそれに「順調!」と返したということである。

今エンペディアでこの文章を綴っている筆者であるN1の解釈[編集]

さて、世界一短い手紙における「?」が手紙を受け取る相手(ここでは出版社)への問いとしての意味を持つのであれば、そのパロディである世界一短い記事における「?」は記事を受け取る何らかの相手への何らかの問いを表していると解釈するのが妥当であろう。

しかし、その受け取る相手は誰で、表している問いは何なのか?

また、この記事がヴィクトル・ユーゴーが出版社に送った「?」の手紙のパロディにあたるなら、それと対になる出版社がヴィクトル・ユーゴーに送った「!」の手紙に相当するものは何なのか?

………この「世界一短い記事」には、ここまで考察してきたパロディとしての側面ではないもう一つの側面がある。

そう、それは冒頭でも述べた通り「アンサイクロペディア上に存在している記事(標準名前空間のページ)の中で最も短い」という自己言及的な記事としての側面である。

「世界一短い記事」というタイトルの記事がタイトルに書かれた通り最も短い記事であるという事実がこの記事を面白くしているのである。

このことを踏まえれば自ずと答えが出る。

つまり、この記事は「『世界一短い記事』というタイトルの記事が最も短い」という自己言及的な側面を見せることで、閲覧者に対して「『世界一短い記事』とは何なのか?」ということを問いかけているのである。

記事を受け取る相手は「世界一短い記事」のページを読んだ閲覧者である。故に、出版社がヴィクトル・ユーゴーに返信した手紙に相当するものはアンサイクロペディアというウェブサイトではなく閲覧者によって出来上がる。

アンサイクロペディアの「世界一短い記事」を閲覧した読者の反応まとめ[編集]

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そして我々エンペディアンは、世界一短い記事の真髄に辿り着いた[編集]

そして我々エンペディアンは、とうとう「世界一短い記事とは何なのか?」という問いに対する完全無欠な真髄に辿り着いてしまった。

その真髄を知りたければ、是非エンペディア上の記事「世界一短い記事」を参照されたい。

余談[編集]

内容の変遷とソースの工夫[編集]

実は「世界一短い記事」のソースコードは作成当時と現在で異なっている。

2007年2月7日の作成当初はテンプレート呼び出しを使わない78バイトの記事であった。

その数ヶ月後には世界一短い記事のサブページとして作られた「世界一短い記事/短」に本体のソースを置き「世界一短い記事/短」を呼び出すように変更して30バイトまで圧縮された。

しかし、その後2010年9月にアンサイクロペディア上に更に短い「テンプレート」という記事が作成され22バイトで最も短い記事となったことで「世界一短い記事」が(バイト数では)世界一短い記事ではなくなってしまうという珍事が発生した。この「テンプレート」はテンプレートが読み込まれているだけであるという自己言及的なネタ記事であり、おそらく最も短い記事になることを意図したものではなかったと考えられるものの「世界一短い記事」のものと同じ手法を使った構図となっていた。

この状況を打開するため、2011年7月29日に「トーク:世界一短い記事/短」にて「世界一短い記事/短」の改名提案が行われ、翌日に「テンプレート:?」に改名された。これにより「世界一短い記事」では「{{?}}」と書くだけで本体を呼び出せるようになり、5バイトまで圧縮できるようになった。

最終的に「世界一短い記事」のソースは「{{?}}」という内容で5バイトとなり、ソース上も再び正真正銘の最も短い記事に返り咲いた。

なお、その後「テンプレート」の記事は削除された。

パロディとしての存在意義の薄れ[編集]

元々は世界一短い手紙のパロディとしての意義が強かったはずの世界一短い記事は、時を経るごとに文字通りの「世界一短い記事」であるという自己言及としての意義が強くなり、それと同時に世界一短い手紙のパロディとしての意義が薄れていった。

そして記事作成から約1年9ヶ月後にあたる2008年11月1日、ついに世界一短い手紙の直接的なパロディ記事の座を「ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」と「出版社 (手紙)」という新たに作成された別の記事に明け渡すこととなり、世界一短い記事における世界一短い手紙の直接的なパロディとしての意義は薄れきったと考えられる。

その後「ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」と「出版社 (手紙)」は2023年10月7日にfixを貼られるが2023年11月6日に削除に反対する意見が「トーク:ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」に投稿されたことで翌日の期限切れ後の即時削除を回避し「トーク:ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」にて削除議論が行われることになった。

この「ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」と「出版社 (手紙)」のfixテンプレートの貼り付けの理由及び「トーク:ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」にて行われている削除議論における削除派の意見(どちらも同一人物によるもの)は更に同じネタを使っている別の記事「読みにくい文章/その他の読みにくい文章」のみで十分であり独立記事にするような内容ではないというもののみで、「トーク:ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」にて行われている削除に反対する意見から始まった一連の議論(削除に反対する意見とそれに対する返信、及び削除議論)の内容を見ても「読みにくい文章/その他の読みにくい文章」との重複を気にする意見はあるが「世界一短い記事」との重複を気にする意見は出ておらず、誰も気にしていないようである。このことからも「世界一短い記事」と「ヴィクトル・ユーゴー (手紙)」はそれぞれ異なる視点からの記事として確立していると考えられていると考える ()ことができるかもしれない?

なお、この「読みにくい文章/その他の読みにくい文章」にある世界一短い手紙のパロディは元を辿ると2007年6月3日に「読みにくい文章」に書かれたものであり、2007年7月3日の「読みにくい文章/その他の読みにくい文章」の初版で「読みにくい文章」の内容が分割され記述が移動したものであった。

短すぎる記事[編集]

2011年9月12日にアンサイクロペディアに「短すぎる記事」という記事が作成された。

この記事は「ダメ」という2文字、6バイトしか記述がなく、おそらくアンサイクロペディアを訪れたばかりの初心者によって乱立される、削除相当の思いつきで書かれた記事 ()に対する皮肉のつもりで作成されたものと思われる。

しかし、この「短すぎる記事」そのものがその乱立される削除相当の記事に相当すると判断されたようで即時削除テンプレート(db)が貼られた。

この時に貼られた即時削除テンプレートに書かれた理由欄の内容は記事本文と全く同じ「ダメ」という内容であり、「ダメ」とだけ書かれた記事に「{{db|ダメ}}」とだけ書かれるという何とも面白い状態になっていた。

このページは実際には削除されず「世界一短い記事」へのリダイレクトに設定されて2023年現在も存続されている。

今エンペディアでこの文章を綴っているN1としては、個人的にこの「短すぎる記事」の過去版はいろんな意味で興味深いと思う。

外部リンク[編集]

アンサイクロペディア関連
概要 アンサイクロペディア - アンサイクロペディアン - アンサイクロメディア財団
文化
記事 NRV / Fix - あああああああああ! - 自己言及的なページ - 無駄にリダイレクトが多く製作されているページ - エクストリーム・謝罪 - 世界一短い記事 (アンサイクロペディア)
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問題 アンサイクロペディアのサーバーが弱すぎる問題 - Twitter有料化デマ騒動 - アンサイクロペディアあるある
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参考 カテゴリ:アンサイクロペディア