三宅一生
三宅 一生(みやけ いっせい、1938年(昭和13年)4月22日 - 2022年(令和4年)8月5日)は、日本のファッションデザイナー。
プロフィール[編集]
略歴[編集]
広島大学附属東雲中学校、広島県立広島国泰寺高等学校を経て、多摩美術大学図案科卒業。
活動[編集]
1970年 | 三宅デザイン事務所設立
大阪万博に参加する2企業1団体(資生堂、日本オリベッティプレスセンター、国際羊毛事務局)のコンパニオンユニフォームをデザイン |
1971年 | ニューヨークで海外初のコレクション発表
11月、株式会社イッセイ ミヤケ インターナショナル(現在の株式会社イッセイ ミヤケ)設立 |
1973年 | 73年秋冬よりパリコレクションに参加 |
1975年 | 1月、ブランド「ISSEY SPORTS」の発表
ニューヨーク、メトロポリタン美術館主催「Inventive Clothes 1909-1939」を「現代衣服の源流展」として京都国立近代美術館にて企画再現。 (塚本幸一・京都商工会議所ファッション産業特別委員会会長(当時)の協力を得て実現。これを受け78年京都服飾文化研究財団(KCI)が設立。) |
1976年 | ショウ「三宅一生と12人の黒い女たち」(東京・渋谷パルコ西武劇場、大阪・大阪府立体育館) |
1977年 | 76年度毎日デザイン賞記念ショウ「Issey Miyake in Museum — 三宅一生と一枚の布」(東京・西武美術館)
ショウ「Fly With ISSEY MIYAKE」(東京・明治神宮外苑室内球技場、京都府立体育館) |
1978年 | 「〈間〉日本の時空間」展に参加(パリ・装飾美術館、ニューヨーク・クーパーヒューイット美術館) |
1979年 | ミラノで初めてコレクションを発表
米アスペン国際デザイン会議に招聘され、ショウ「Issey Miyake East Meets West」発表 |
1981年 | ショウ「ISSEY MIYAKE IT'S SO NEAT」発表(東京・明治神宮外苑室内球場、大阪・大阪府立体育館)
日産・スカイラインのキャンペーングッズとして衣服、小物デザインを始める。 11月、生活着「PLANTATION」を発表 SONY、神戸ポートアイランド博覧会サントリー館のユニフォームをデザイン |
1982年 | 『Artforum』誌(米)のカバーストーリーに紹介される(執筆:イングリッド・シシー、ジェルマーノ・チェラント)
ニューヨーク、航空母艦イントレピッド号にて83年春夏コレクションを発表。オープニングにてブランド「PLANTATION」を紹介 |
1983年 | im(アイム)グループ設立
イッセイミヤケオンリミット(IMO)設立 |
1986年 | アーヴィング・ペンによる「ISSEY MIYAKE」コレクション撮影がスタート
『Time』誌(インターナショナル版)にカバーストーリーとして紹介される(執筆:ジェイ・コックス) |
1988年 | プリーツの仕事を始める |
1989年 | 「Issey Miyake Meets Lucie Rie」展を企画実現(東京・草月ギャラリー、大阪市立東洋陶磁美術館) |
1991年 | 1991年秋冬パリコレクションにて、のちのPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEの原型となるニット素材のプリーツ服を発表
ウィリアム・フォーサイスとフランクフルト・バレエ団の公演「失われた委曲」のコスチュームデザイン・制作 |
1992年 | 香水「L’EAU D’ISSEY(ロードゥ イッセイ)」を発表
第25回バルセロナ・オリンピック競技大会リトアニア代表選手団の公式ユニフォームをデザイン・制作 |
1993年 | ブランド「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」スタート |
1998年 | A-POCプロジェクトを始める |
2000年 | A-POCがグッドデザイン賞・大賞受賞 |
2001年 | 「ラディカル・ファッション」展に参加(ロンドン・ヴィクトリア&アルバート美術館) |
2004年 | 財団法人 三宅一生デザイン文化財団設立
「ダオメ Dahomey 1967: Photographs by Irving Penn」展を日本民藝館と共催 「21世紀の出会い ― 共鳴、ここ・から」展(金沢21世紀美術館)にA-POC出展 |
2005年 | 「ビッグバン 20世紀の創造と破壊」展(パリ・ポンピドゥー・センター)にPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEを出展
横尾忠則とコラボレーション「横尾忠則が招待するイッセイミヤケ パリコレクション 1977→1999」展(富山県立近代美術館) |
2006年 | ニューヨーク近代美術館(MoMA)の建築・デザイン部門に「A-POC Queen」が所蔵され、同館の新規コレクション展にて紹介 |
2007年 | 21_21 DESIGN SIGHT開設。ディレクターに就任
REALITY LAB. を設立 |
2008年 | 21_21 DESIGN SIGHT第3回企画展「XXI c. — 21世紀人」をディレクション |
2009年 | 21_21 DESIGN SIGHT「U-Tsu-Wa/うつわ — ルーシー・リィー、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペール」展をディレクション |
2010年 | 21_21 DESIGN SIGHT「REALITY LAB 再生・再創造」展をディレクション
132 5. ISSEY MIYAKEを発表 |
2011年 | 内閣府の認定を受け、公益財団法人三宅一生デザイン文化財団へと移行(2月1日付) |
2012年 | 陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE を発表 |
2013年 | 「青森大学男子新体操部」公演開催。企画およびコスチュームデザインを手がける(クリエイション・ディレクション・コレオグラフィ:ダニエル・エズラロウ/コスチューム:HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)<7月18日 国立代々木競技場第二体育館>
HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEを発表 |
2014年 | パリ・カルティエ現代美術財団美術館30周年記念展「Memoire Vives(生きた記憶)」へ陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKEを出展参加 |
2016年 | 「MANUS × MACHINA(手と機械):テクノロジー時代のファッション」展へ出展参加。(ニューヨーク・メトロポリタン美術館 5.5〜9.5)
IKKO TANAKA ISSEY MIYAKEを発表 |
2017年 | 「Items:Is Fashion Modern?」展へ出展参加。(ニューヨーク近代美術館10.1〜1.28, 2018) |
2018年 | イタリアの建築誌「domus」(2018年4月号)にて、”Issey Miyake Session One”が初めて紹介。
(執筆:ミケーレ・デ・ルッキ 写真:ジェイムズ・モリソン) |
展覧会[編集]
1983年 | 「ISSEY MIYAKE SPECTACLE: BODYWORKS」展(東京・ラフォーレ・ミュージアム飯倉、ロサンゼルス・オーティス・パーソンズ・ギャラリー、サンフランシスコ近代美術館、1985年ロンドン・ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム) |
1988年 | 「Issey Miyake A-ŪN」展(パリ・装飾美術館) |
1990年 | 第1回ヒロシマ賞記念「三宅一生展 TEN SEN MEN」(広島市現代美術館)
「Energieën(エナジーズ)」展に参加(アムステルダム・ステデリック・ミュージアム) 「三宅一生展 プリーツ・プリーズ」(東京・東高現代美術館) |
1992年 | 「三宅一生展 ツイスト」(香川・直島コンテンポラリー・アートミュージアム) |
1997年 | 「イサム・ノグチと三宅一生 アリゾナ」展(香川・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館) |
1998年 | 「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展(パリ・カルティエ現代美術財団、99年ニューヨーク・エース・ギャラリー、2000年東京都現代美術館) |
2001年 | 「A-POC MAKING : ISSEY MIYAKE & DAI FUJIWARA」展(ヴィトラ・デザイン・ミュージアム・ベルリン) |
2003年 | 「なんなの?A-POC MIYAKE ISSEY + FUJIWARA DAI」展(東京・Axisギャラリー) |
2016年 | 「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」(東京・国立新美術館 3.16~6.13) |
受賞・栄典[編集]
1977年 | 1976年度毎日デザイン賞(毎日新聞社)(衣服デザインの分野では初) |
1984年 | 1983年度CFDA(アメリカファッションデザイナー協会)賞受賞(3月1日)
1983年度ニーマン・マーカス賞受賞(4月6日、アメリカ・ダラス) |
1988年 | 第9回国際文化デザイン大賞(日本文化デザインフォーラム) |
1990年 | 第1回ヒロシマ賞(広島市) |
1991年 | フランス 芸術文化勲章 最高位コマンドール受章 |
1992年 | 1991年度朝日賞(朝日新聞社) |
1993年 | イギリス ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(王立芸術院)より名誉博士号授与 |
1995年 | 第15回金の針賞(La Aguja de Oro)受賞(スペイン・マドリッド) |
1997年 | 紫綬褒章受章 |
1998年 | 文化功労者顕彰 |
1999年 | フランス リヨン大学より名誉博士号授与 |
2000年 | 第32回日本芸術大賞(財団法人新潮文芸振興会)
デンマーク 第1回ジョージ・ジェンセン賞(ツボウ財団) 第18回毎日ファッション大賞「ミレニアム記念賞」(毎日新聞社)(過去、同大賞を84年、89年、93年に受賞) |
2001年 | カナダ、トロントのハーバーフロントセンター「世界のクリエイティブなリーダーたち」14名のひとりに選ばれ、カナダ総督(当時)アドリエンヌ・クラークソンより授与 |
2004年 | アメリカ オハイオ州立大学ウェクスナーセンターより第11回ウェクスナー賞 |
2005年 | 第17回高松宮殿下記念世界文化賞〈彫刻部門〉(財団法人日本美術協会) |
2006年 | 第22回京都賞〈思想・芸術部門〉(財団法人稲盛財団) |
2010年 | 平成22年度文化勲章受章(11月3日、皇居にて親授)
広島市名誉市民、広島県名誉県民 |
2016年 | フランス レジオンドヌール勲章 コマンドール受章 |
2019年 | 令和元年度「東京都名誉都民」顕彰(顕彰式10月1日 小池百合子知事より)
イギリス ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツより名誉フェローに選出 |
出版物[編集]
1978年 | 『三宅一生の発想と展開 - Issey Miyake east meets west』 | 平凡社 |
1982年 | 『Katsu on Issey』 | CBSソニー出版 |
1983年 | 『三宅一生/ボディワークス』 | 小学館 |
1985年 | 『一生たち』 | 旺文社 |
1988年 | 『ISSEY MIYAKE: PHOTOGRAPHS BY IRVING PENN』 | リブロポート |
1995年 | 『ISSEY MIYAKE』 | TASCHEN |
1998年 | 『ISSEY MIYAKE MAKING THINGS』 | AXIS inc. |
1999年 | 『アーヴィング・ペン 三宅一生の仕事への視点』 | 求龍堂 |
2005年 | 『横尾忠則が招待する イッセイミヤケ パリコレクション 1977→1999』 | 美術出版社 |
2008年 | 『XXIc. - 21世紀人』 | 求龍堂 |
2012年 | 『PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE』北村みどり編 | TASCHEN |
2013年 | 『三宅一生 未来のデザインを語る』 | 岩波書店 |
2016年 | 『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』 | 求龍堂 |
『ISSEY MIYAKE 三宅一生』北村みどり編 | TASCHEN | |
『Creativity is born 三宅一生|再生・再創造』清水早苗著 | パイ インターナショナル | |
2017年 | 『イッセイさんはどこから来たの? ——三宅一生の人と仕事』小池一子著 | HeHe/ヒヒ |