一の宮町
一の宮町(いちのみやまち)は、熊本県阿蘇郡にあった町。平成17年(2005年)2月11日、同郡の阿蘇町・波野村と新設合併して市制施行したことにより阿蘇市となったため、一の宮町は消滅した。
概要[編集]
熊本県の北東部に位置する町であった。昭和29年(1954年)4月、宮地町、古城村、中通村、坂梨村が合併して一の宮町が発足する。この町名は宮地に鎮座する旧肥後国一の宮、阿蘇神社に由来するといわれている。
町域は阿蘇火山の北東部を占め、北から東部にかけては阿蘇外輪山、南部には中央火口丘が盛り上がっている。中央部には阿蘇谷東部の平坦地が開け、南端の根子岳山腹に源を発する黒川が阿蘇谷をうるおして西へ流出している。南寄りは国道57号と豊肥本線が東西に走り、大分県の別府方面に出る九州横断道路であるやまなみハイウェーが北部の外輪山を越えて通じている。
この町の産業は農業が中心で、米・高菜・トウモロコシ作りが行なわれ、阿蘇赤牛と呼ばれる肉用牛の飼育や酪農も盛んに行なわれている。町の見所としては阿蘇神社、仙酔峡、国造神社、中通古墳群などがある。また、町には宮地から中岳東腹の阿蘇山東まで仙酔峡道路が3.4キロ通じており、さらに阿蘇山東から中岳の噴火口東までロープウェイが運行され、阿蘇観光の東玄関口となっている。
平成17年(2005年)2月11日、同郡の阿蘇町・波野村と新設合併して市制施行したことにより阿蘇市となったため、一の宮町は消滅した。
一の宮町の人口の変遷[編集]
一の宮町の人口は平成8年(1996年)3月31日の『住民基本台帳』では1万296人。平成17年(2005年)の時点では1万14人である。
地域[編集]
教育[編集]
小学校[編集]
中学校[編集]
社会教育[編集]
キャンプ場[編集]
- 古代の里キャンプ村
- 国立阿蘇青少年の家キャンプ場
交通[編集]
鉄道[編集]
宮地町と白水村間(6哩50鎖)をむすぶ鉄道計画があった。1927年に阿蘇登山鉄道に対し鉄道免許状が下付された[1]。電気鉄道で一部はケーブルカーであった。1930年に免許失効[2]となった[3]。
一般路線バス[編集]
道路[編集]
一の宮町の観光地[編集]
出身著名人[編集]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1927年9月17日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 「鉄道免許失効」『官報』1930年12月11日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 森口誠之著鉄道未成線を歩く私鉄編p172