マルタニシ
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マルタニシ | |
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分類 | |
ドメイン | 真核生物 |
界 | 動物k界 |
門 | 軟体生物門 |
綱 | 腹足綱 |
目 | 新生腹足目 |
科 | タニシ科 |
属 | マルタニシ属 |
種 | シナタニシ[1] |
名称 | |
学名 | Cipangopaludina laeta[1] Cipangopaludina cf. laeta |
和名 | マルタニシ (丸田螺) |
保全状況 | |
環境省レッドリスト | 絶滅危惧Ⅱ類 |
マルタニシとは、新生腹足目タニシ科に属する淡水性巻貝の一種である。
形状[編集]
殻は緑褐色で、貝殻は3~4cmほどで最大6cmのものもいる。蓋は淡褐色。
オオタニシよりも大きくなり、螺塔が細い。ヒメタニシより小型で、殻底が角ばっている。
シナタニシとは形状から区別出来ない。
分布[編集]
北海道や本州、九州、四国、沖縄諸島の湿地や池、水田などに生息する。沖縄県のマルタニシは移入の可能性があり、宮古島では絶滅した可能性もある。
弥生時代以前に中国から持ち込まれた外来種説もあったが、mtDNA解析の結果から否定された[1]。
生態[編集]
乾燥に強く、水の抜けた田んぼでも泥にもぐって耐える事ができる。藻類や蓄積物を食べる。
雌雄異体で、殻径8mmのそろばん玉ような形の稚貝を生む。
分類[編集]
本種はシナタニシの亜種とされる事も多かった。
hirano et al., (2015)は、mtDNAシトクロムcオキシダーゼとrDNAゲノム分析により独立種とした[1]。
人間との関わり[編集]
佃煮にして食べられるタニシは、マルタニシである。産業振興や農家の副業などの目的で移入された場所もある。
近年は、水質汚濁や農薬散布、用水路の改修などの影響で生息地と個体数が減少している。また移入されたジャンボタニシの影響で、生息地が減少している可能性がある。