ボンネット
ボンネット(Bonnet)とは、以下の物質をいう。
- 女性や子供用の帽子で、後頭部まで深く覆うもの。強風、直射日光、砂嵐から髪を守る。
- 自動車(主に普通自動車)のエンジン上部を覆うカバーの総称である。ボンネットはイギリス由来の言葉であり、アメリカではエンジンフードやエンジンリッドという名称が一般的である。本稿で記述する。
概要[編集]
エンジンルームを保護するというだけでなく、冷却のためのフードスクープや排熱口が設けられていたり、ウォッシャー液の噴出口が備えられているなど様々な機能を持っていることが一般的である。材質も一般的な鉄製からスポーツカーに多いアルミ合金製のもの、チューンドカーやレーシングカーのようにFRPやカーボン製のものなど幅広い。
一般的にボディ前方から開くタイプのものを「アリゲーターボンネット」、フロントガラスのほうから開くものを「チルトボンネット」という。アリゲーターボンネットのほうが作業性に優れるが、ロックの不具合や半ドア状態などで走行中に開いてしまうというリスクもある。チルトボンネットはおおむね逆になる。また、開いたボンネットの固定はボンネットロッド(つっかえ棒)タイプによる固定が主流であったが、ガスダンパーにより保持するタイプも多くなっている。
クラッシャブルゾーンとしてのボンネットも重要視されており、事故の際に適度に折りたたまれるような構造にされていることも多い。これはボンネット自体の強度が高すぎ、ヒンジ部が先に破壊されるとキャビン内に飛び込んでくる可能性が否定しきれないため、といわれているが真偽は不明である。また、歩行者保護の観点からも衝撃を吸収するタイプのほうが好ましく、ボルボやスバルのようにボンネットに歩行者用エアバッグを標準装備する例もみられている。
本来のボンネット[編集]
本来はエンジンを覆う機能を持っているものがボンネットであり、ミッドシップレイアウトなどエンジンがフロント以外にある車の場合はボンネットが後部にあることも珍しくない。しかし、自動車に興味がない場合はボディ前方の開くハッチ状のものを「ボンネット」と呼称する例が多い。ゲームに詳しくない人がビデオゲーム全般を「ファミコン」や「ピコピコ」と称するアレと同じである。MRやRR車においてはフロントリッドにトランクスペースや補機類が設置されているだけであり、エンジンを覆うという意味のボンネットは正確には正しくないのである。また、プロトタイプカーのようなレーシングカーの場合はフロントカウルという呼び方が一般的である。
大型自動車[編集]
バスのボンネット車は日本ではリアエンジンを採用するようになったため1960年代以降急速に少なくなった。トラックについてもキャブオーバーとなったために日本では見かけなくなった。
その他、ボンネットの縦の長さ[編集]
ボンネットの縦の長さの測り方は、ボンネットの表面・側面に沿うと、斜面でカーブして長すぎて、正しく測定したことにならないため、水平付近、直線付近の状態で測る。
普通自動車では、ボンネットの長さ(縦の長さ)はボディタイプによって異なり、ハッチバックは比較的長く、ハッチバック系のうち、特にSUVは、十分に長いボンネットを備えている。ワンボックスカーは、ボンネットの縦の長さ・スペースをあまり持たず、ボンネットの縦の長さが短い。
前方のドライブレコーダーのレンズの角度の位置が同じでも、トヨタ・ハイエースのワンボックスカーのように、ボンネットを持たない車だと、ドライブレコーダーの画面の下にボンネットが映らず、車の位置がちょっとわかりにくくなる。ハッチバック、SUVのように、ボンネットの縦の長さが長いと、前方のドライブレコーダーのレンズの角度の位置が同じでも、ドライブレコーダーの画面の下にボンネットの縦全体がたくさん映り、車の位置が掴みやすい・わかりやすい。レンズの角度を下げることがあまりない。参照ページは、コレを参照。