リアエンジン・リアドライブ

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リアエンジン・リアドライブとは、車両の後軸より後ろにエンジンを搭載し、後輪を駆動する後輪駆動の一種である。RRと表記されることも多い。いわば一般的な前輪駆動車の逆である。かつては乗用車においてもよくみられていたレイアウトであるが、現在ではあまり見られなくなっている。一方、大型バスにおいてはポピュラーなものとなっている。

概要[編集]

重量物であるエンジンが後輪上かそれよりも後ろに位置しているため、駆動輪となる後輪にかかるトラクションはほかの駆動方式に比べて優れているという特徴もある。また、ブレーキング時には荷重が前方へ移動し、四輪の制動力をフルに生かすこともできる。そのため、ポルシェ・911などは性能の良いブレーキとRRによる理想的な荷重配分により、市販車において世界一のブレーキと称されることもある。そのほかにもキャビンもMRに比べて広く取れるため、かつての大衆車(スバル・360など)によく利用されたものである。一方、重量配分が後輪に偏っているため高速域でのフロントリフトを招きやすいほか、加速時の旋回などでアンダーステアになりやすいなどのデメリットもある。また、一方では直進安定性の悪さやオーバーステアになりやすい重量配分であることから、乗りこなすには相応のテクニックが必要であるといわれている。なお、このオーバーステア傾向を逆手に取り、アンダーステア気味にセッティングすることで旋回性の高さを生かすこともできるという。

バスにおいてはミッドシップレイアウトやFRに比べてドライブシャフトが不要である点や整備性に優れるという点から採用例が多い。特に低床バスなどにおいてはフロア下を貫くドライブシャフトが無くなるという利点は大きいものである。また、バスの大きなエンジンは駆動輪のトラクションを稼ぐのにうってつけであり、積雪路に弱い後輪駆動車でもある程度走ることができるというメリットもある。乗用車でデメリットになるフロントリフトや直進安定性の低さも低速域においては現れず、回頭性の良さは大型車としてメリットにもなりうるものである。

関連項目[編集]