ホホジロザメ

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ホホジロザメ
White shark with PSAT.jpg
衛星タグが付いてるホホジロザメ
分類
動物界
脊索動物門
軟骨魚綱
ネズミザメ目
ネズミザメ科
ホホジロザメ属
ホホジロザメ
名称
学名Carcharodon carcharias
(Linnaeus, 1758)
和名ホホジロザメ (頬白鮫)
英名Great white shark
white shark
white pointer
simply great white
保全状況
IUCNレッドリスト危急種 (IUCN 3.1)

ホホジロザメとは、地球の海に生息する軟骨魚類である。

べつに頬は白くないので、標準和名はおそらく「大白鮫(オオシロザメ)」にする予定だったと思うが、おそらくは誤植によってこうなったらしい。「ホンソメワケベラ」もいるが、「細染分ベラ(ホソソメワケベラ)」であったかもしれない。

概要[編集]

太平洋側には割合に珍しくなく、2005年10月26日に川崎で死骸(しがい)で見つかった全長約 4・8 メートルあり、雄としては世界最大級であるとして、川崎市港湾局は剥製にして展示することを決めたという。

案外人懐っこいらしく、網にかかっているホホジロザメを助けたら覚えられてしまい、漁に出るとそのホホジロザメがいつも近寄ってくるため漁にならなくなったという話があったりする。「撫でて」と言わんばかりに水面から顔を出すんだとか。「ペット?」という話もあるが、『チコと鮫』という著名な映画があり、人になつくこともあるかもしれないが、あまり飼育した例がないので詳細は不明である。

なお、「レギュレータ」を開発し、いわゆるスキューバ・ダイビングの元祖となったジャック・イブ・クストーは、海洋調査船カリプソ号で世界各地を巡り、そのとき餌を撒いてホホジロザメの群れを集めたところに妻が跳びこんだときに、「馬鹿っ! 鮫が逃げるじゃないか!」と妻を怒鳴りつけたという話がある。

実際、怖いのはイタチザメアカシュモクザメであるらしい。

天敵[編集]

シャチ天敵のようで、基本避けるらしい[1]。骨格の強度で劣っている模様。ガス交換の面でも差が見られる。

このネタは映画『オルカ』でも使われていて、空気中の酸素濃度は 20 % 近くあるのに対し、海水中の溶存酸素量はかなり低く、「泳いでいないと溺死する」くらいの環境で生存している。

そんなわけで、ホホジロザメとの 2 ショット写真はネットでは散見する。

人との関係[編集]

人に噛み付く理由[編集]

どんな噛みごたえなのか興味があって噛み付くのでは?と考えている人も居る。子供か。

名称[編集]

『ホジロザメ』とも呼ばれるが、標準和名は『ホホジロザメ』である[2]

ただし、英語では「グレイト・ホワイト・シャーク」なので、「大白鮫(オオシロザメ)」だろうと思われる。「標準和名は一度決めたら絶対に変えてはならない」という意見はあるのだが、「イザリウオ ⇒ カエルアンコウ」という例があるので首尾一貫していない。「ニセゴイシウツボ」は「ゴイシウツボ」と同一種であり、「ホンソメワケベラ」は「ニセソメワケベラ」がいないので「細染分遍羅(倍良)」(ホソソメワケベラ)と改名してあげたいと思う。

水族館[編集]

ホホジロザメは水族館で飼育するのは難しいらしい[3]

米国・モントレー水族館では、2004年に6ヶ月間の飼育に成功した。水槽を大きいものにし、小さい個体を飼育することで長期間の飼育ができた。

ただし、「適度に流れがあって溶存酸素量が高く、しかも大型の水槽」となると葛西臨海公園の円形水槽くらいしかないため、クラゲなどと同じく飼育ノウハウは確立していない。

日本では島根県立しまね海洋館アクアス美ら海水族館などで飼育事例がある。

島根県立しまね海洋館アクアスには2002年に展示されたが、4日で死亡した。

美ら海水族館では、2016年1月5日午前11時頃、3.5mのオスが危険ザメの海水槽に運ばれ、展示されていた。 ただ3日後の1月8日9時32分に死亡してしまった。

脚注[編集]

  1. ホホジロザメはシャチに対して強い恐怖を抱いており遭遇しそうになると即座に逃げ出す”. Gigazine (2019年4月23日). 2021年5月22日確認。
  2. 本村浩之「日本産魚類全種目録.これまでに記録された日本産魚類全種の現在の標準和名と学名」Online ver. 23、鹿児島大学大学院連合農学研究科、2023年
  3. なぜホホジロザメを展示している水族館はないのか?”. Gigazine (2016年7月11日). 2021年5月22日確認。

関連項目[編集]