シャチ
シャチ(漢字表記:鯱)とは、動物界脊索動物門哺乳綱クジラ目歯鯨亜目マイルカ科に属する海獣である。
パンダを彷彿とさせるような白黒模様の愛らしい見た目とは裏腹に「海のギャング」と呼ばれているほど獰猛な哺乳類であり、運悪く彼等の襲撃に遭い不幸にも命を落とした人達は数知れない。
概要[編集]
海洋産のトラやライオンとも言うべき恐ろしい猛獣でありスキューバダイビングとかしてる時に彼等に遭遇したら絶体絶命の危機である。それどころか虎、ライオンを遥かに超える巨軀を誇り(10m近くある個体もいるらしい)人間を丸飲みにしかねないぐらいの巨大な口も持つので銛程度の軽微な武装ではまず勝てない。
また沿岸を除く世界中の海に棲息しているそうなので「ここなら安心」と言えるような海域は何処にも存在しないと思われる。見渡す限り海×3、の大海原で迂闊にも漂流などしようものなら本種か人喰い鮫(ホオジロザメ等)の餌食にされてしまう事も覚悟せねばならない。
ホホジロザメでもシャチの餌食にされてしまう事もあるんだとか。
種類[編集]
シャチは1種類とされているものの、姿かたちや生態が異なる個体群がおり、遺伝子解析からも隠蔽種がいる事が示唆されている。
2024年に「シャチは3種である」といった内容の論文が発表された。然し、海洋哺乳類学会「科学的根拠が足りない」として1種3亜種とした。
人間との関わり[編集]
上述の通り油断すると極めて危険な動物であるが、その反面知能が割と高い海獣でもあるので餌付けしたり幼少の頃から飼育していたりすれば人に懐く場合もある。そのため水族館等で飼われて見世物にされている事も少なくない。
しかし極めて凶暴かつ残忍な動物である事には何ら変わりないので世界各地の水族館で飼育員や調教師が本種に襲われ犠牲となる惨劇が後を絶たない。
『ジョーズ』に便乗して製作された動物パニック映画の1つである『オルカ』(1977年)は、漁師によって妻子を失ったオスのシャチの復讐を描いている。『テンタクルズ』(1977年)では、シャチが人を襲う大ダコに立ち向かう。
関連項目[編集]