チー牛
チー牛(チーぎゅう)とは日本のインターネットミームであるが、香港などにも伝わっている。
『すき屋』の『とろ〜り3種のチーズ牛丼』の略称とされ[1]、「特盛の温玉添え」を注文する人の人物像を指す。ときに差別語ともされる。
概要[編集]
Twitterにて、
- 眼鏡
- (茶髪ではなく)黒髪。子供のような髪型(髪の毛ボサボサ)
- 覇気のない抜けた顔(無表情)
- (悪い意味での)童顔
- 大人なのに中学生のようで気味悪い
といった男性イラストが投稿され、「育て方を誤ると男性はこうなる。似たような顔の男性が就労移行支援に沢山いる」といった主旨の投稿と共にツイートされバズった。件のツイートはツイート主が削除してしまったが。そのイラストと共に大きくバズった。とはいえ秋葉原界隈では「アキバルック」として一般的であり、仙台では東北大学の理工系の「いかにも東北」(略して「いかトン」)と呼ばれるので、「差別されている」側は「教養が不足している奴がインテリを僻んでいる」としか思わないので、「逆差別語」でもある。沖縄では「学むにー」と呼ばれ、「学ぶりー」の対義語であるとされる。
香港では民主派の重要人物のとされる周庭(アグネス・チョウ)さんと並んで発言することも多い黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんは「隣にいるチー牛」などとネット界隈で呼称され、香港の「すき屋」では「黄芝丼」(「之」と「芝」は同音)が発売されたという。黄之鋒は、「行ったけど、行列が長すぎてめげて帰ってきた」という。「そこはヘタレなんだ(笑)」というのは、本筋を見失っていないのでまったく問題にはならない。
発達障害者説[編集]
日本では「チー牛男性は発達障害者ではないか?」との解釈が一部に広まっているが、これは正確ではない。女性が一人で牛丼屋に入るケースが稀であるので、認知バイアスがかかっていることが疑われるからである。「ASDは男性に多い[2]」というのは、疫学的な事実である。
日本では「顔つきが幼いのは人生経験を積んでいないから」とされるが、「そもそも日常生活で表情筋を使うことがあまりないので、使いなれていない」という理由がある。「表情筋が使えない訳ではないし、使い方も心得ているけれども、長時間の面談などをすると、あとで表情筋に筋肉痛が出る」という自閉は少なからず存在する。
「ヘアスタイルが幼い」というのは、「他者」認識が希薄なので、「どうせ自分には見えないし」ということで、「髪の毛をセットする」というのはセレモニーに出席するときにドレッサーとかヘアデザイナーさんに任せる場合くらいしかない。だいたい、(柄が長くなく抓んでつかう)洋櫛(コーム)というのは通販で買っても五千円以上する。「サンセット通り77」のエドじゃねーしボンネットヘアでもないし、尻ポケットにコームなんか入れたら折れるし左胸ポケットには筆記用具が入っているし、そこいらに鏡なんかねーし、窓を鏡がわりにして髪とかセットしてたら中にいる奴に「こいつ馬鹿?」と思われるだけだ。
本田宗一郎さんは、宮廷晩餐会だったか園遊会だったかで、「私の正装は作業着だ」と言い放ち、作業服で出席しようとするのを周囲が泣いて止めたという話が遺っている(それで礼服を会社の経費で一着仕立てて、それをずっと愛用していたという)。「ダスキン」の創業者である鈴木清一は、部下に裏切られて「一生汚れ仕事でいい」「新社名は『ゾーキン』とする」と言い放ったために周囲が泣いて止めとめて「ダスキン」になったという。
これらを総合すると、「チー牛男性は自閉あるいはASDである」という説は説得力がある。
「口が突き出ている」というのは「アデノイド相貌」だという意見はあるが、犬歯(前歯)と臼歯を使いわけるのは「頭蓋骨は大きくなったのに下顎骨は小さくなっている」という進化上の帰結でしかない。それより口を半開きにして前を見ずに歩く(歩きスマホもよくある)ほうがよっぽど恥ずかしい。
これらの事は発達障害者差別を増長させることもあり、批判的な意見があった。特にXにおける弱者男性のシンボルとして件のイラストが使われることが多く、「チー牛=弱者男性(黄之鋒などの社会的・政治的被害者を含む)」という差別意識は現代社会におけるあからさまな差別として、広く知られた感がある。まぁ、単純に「馬鹿な差別主義者」という標識を立てて歩いているだけなので、逆差別の対象とされるだけなのだが。
「近所にバーガーキングがないし『すき屋』が近いからチー牛のテイクアウト」は合理的な選択である。「吉牛だったら近くにあるぞ?」「『やったぁ! あしたはホームランだ!』」。
言われもなき非難[編集]
とにかく弱者男性というだけあって言いがかりに近い非難を浴びることが多いチー牛男性。その主だったものを紹介すると。
- 「チー牛はドメスティックバイオレンスをする(だからモテない)」。
- 「チー牛は浮気をする(だからモテない)」。
- 「チー牛が女性に話しかけることは加害」。
- 「チー牛は存在自体が加害」。
とまあ酷言されるようである。チー牛がDVはおろか虫も殺さぬことは皆さんよくご存じのはずだが。また「チー牛は、浮気しようにも『そもそもパートナーがいないので浮気できない』」のである。むしろ自由恋愛の段階で相手を一人に絞ってしまうため重くなり非モテコミットに入りやすいのがチー牛男性である。 女性に話しかける事が加害だとしたら、隣の席の女子に「消しゴム貸して」も言えないではないか。最後の存在自体が加害とは人権侵害である。
そういった女性から忌避された経験を積み重ねていったせいでミソジニーになってしまうのも、ある意味悲しい結果である。
「子供をチー牛にしない育て方」[編集]
2024年の8月には、はてなブログで「子供をチー牛にしない育て方」というブログが取り上げられバズった。母親が子供のチー牛要素に気づいて父親に相談を持ちかけた内容である。これについてXでは「子供のころからファッションに馴染ませ、スポーツクラブに入れるべし」との意見が支持されているが、当事者からは「サッカー部所属のチー牛ができるだけ」とか、女性インフルエンサーからの「理系の大学に行けるように指導すべき」との意見が相次ぎ、とどめに柔道二段のチー牛が現れてこの話は沈静化した。
なおスケートボードは専門用語が多く、作る楽しみもあり、デッキ裏面のデザインがオタク心をくすぐるのでチー牛を惹きつけやすいスポーツだと言われている。