差別語

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差別語とは、使用した人物がポリティカル・コレクトネスを主張する人々がモラル・ハラスメントの加害の口実(要するに、いじめの正当化の口実)とされやすい語のことをいう。

概要[編集]

差別語と云われる代表的な語としては、

  • いざり
  • めくら

などがある。そのため、「イザリウオ」の正式和名が「カエルアンコウ」に改名された事例があるという。「一度命名された正式和名は変更できない」というルールからいうと、これはルール違反である[1]
同じく魚類では、「メクラウオ」[2]やメクラウナギがいるが、「めくら」が差別語とされているため、ポリコレやモラハラの標的とされる。『めくらのお市』[3]は再放送されないし、「めくら板」は「目塞ぎ板」と呼称しないとハラスメントの被害に遭う。したがって、「めくら縞」も使いづらいし、「めくらめっぽう」「めくら撃ち」も標的とされる。
これ以外にも、「つんぼ」(「つんぼ桟敷」などの用例がある)や「おし」「ちかめ」[4]「めっかち」[5]「どもり」[6]「びっこ」なども差別語とされる。「片手落ち」も、「肢体不自由者に対する差別語である」とされ、しばしば「自粛」の対象になる。

言い換え[編集]

この場合の言い換えとして「〇〇の不自由な人」があるが、頭髪の薄い人を「髪の毛の不自由な人」というのはかえって失礼ではないかと考えられる(いしいひさいちおじゃまんが山田くんの登場人物の山田よしお)。
「チャレンジド」という言葉もあるが、これもまた失礼な言葉である。物理学者や数学者や情報学者は、べつに「一般人の教養を身につけることに対して、社会的に挑まれている」わけではない。塙保己一は、「『目明き』てぇいうのは不自由なもんだねぇ」と言ったという話があったが、晴眼者を「目明き」と呼ぶと差別語になるかどうかは議論の余地がある。自閉当事者にとっては「健常者」はある意味差別語である。同性愛者にとっては「ノンケ」も同様であり、「アホバカノンケ」という語もある。

子供[編集]

「子ども」と表記しないといけないらしい。

合いの子[編集]

ハイブリッドに置き換えられているが、合いの子船アイガモもあるので一筋縄ではいかない。

気狂い[編集]

「きちがい」であり、差別語とされるが、ジャズ音楽や日本のサイエンス・フィクションの業界では「賛辞」とされ、「クレージー・キャッツ」は「キチガイなジャズメン」の意であり、筒井康隆が一時断筆していたのもこれに起因するといわれる。
それもあって、近年ではいじめ被害を避けるために「基地外」という表記が用いられることも多い。

その他[編集]

印刷業界における書換えもここに含む。

  • アカ ⇒ 「共産主義者」。とはいえ「赤旗」という新聞は出ている。
  • アホ・タワケ・バカ ⇒ 「ちえおくれ」「低機能」など。とはいえ日常生活で使用すると悶着が起きる。「あんたバカか?」はいいが、「あなたは『ちえおくれ』ではありませんか?」と真顔で言うと血の雨が降りかねない。「ネジがバカになっている」のは「機能が果たせない」ことを言い、「ネジを切っていない孔」を「バカ穴」と呼ぶのは工学分野では常識であるため、「つまり、あなたは脳機能に不全があるのですね?」と訊くのが正しいことになる。
  • 鬱病 ⇒ 「大うつ」「軽症うつ」などがあるが、「新型うつ」というカテゴリーができてから、忌み言葉とされつつある。
  • オカマ ⇒ 「トランスヴェスタイト」など。
  • おし ⇒ 「緘黙症者」など。「唖侍・鬼一法眼」は公開が自粛されている。
  • 片輪 ⇒ 「肢体不自由者」など。妖怪の「片輪車」は使いづらい。
  • 気狂い ⇒ とくに言換え語はない。もちろん「時計が狂っている」も差別とされる。
  • 支那・チン・チャン ⇒ 「中国」。「支那そば」も差別語とされる。とはいえ中華人民共和国の国号は「チャイナ」である。「中国」は差別語ではないとされ、「中華丼」「中華料理」はいいらしいが、「支那そば」は「チャイニーズ・ヌードル」だそうである。単に「秦」(「秦の始皇帝」で知られる)の音写なのだが。
  • 障礙者 ⇒ 「障がい者」。「礙」が常用漢字ではないため「害」に置きかえられたが、ひらがな書きされるようになった。とはいえ「障礙物競走」は「障害物競走」のままである。
  • 精神分裂症・分裂病 ⇒ 「統合失調症」。「スキゾ(スキゾフレニア/シゾフレニー)」および略称の「シゾ」「スキゾ」が当事者間では使われる例がある。
  • チョン ⇒ 言換え語はない。本来は「ゝ」であり、「単独では用をなさない」ため、「半人前」の意で「ちょん公」「ちょんまげ」「ちょんの間」「バカチョン」(「バカチョンカメラ」がその例)などと使われたが、ポリコレ信者の言葉狩りの標的とされて絶滅し、ほぼ死語となった。
  • ナース ⇒ 「看護士」。近年ではナースキャップも廃止され、「戴帽式」も行われず、「ナイチンゲール誓詞」も知らない看護士も多いらしい。
  • つんぼ ⇒ 「聴覚障害者」。したがって、「つんぼ桟敷」などは差別語とされる。
  • 歿 ⇒ 「没」。常用漢字に入っていないため。「死歿」「戦歿者」「歿後」はすべて「死没」「戦没者」「没後」と書換えられる。
  • ハーフ ⇒ 「混血」があるが、それを言うと「純血」も差別語になりそうだがどうだろうか。「ハーフ&ハーフ」はいいらしいが、そうすると片親がハーフの場合、「クォーター&スリークォーター」とか言わなければならないのだろうか。
  • ホモ・レズ ⇒ 「同性愛者」など。
  • めくら ⇒ 「視覚障害者」。「めくら板」「めくら縞」「めくらぺっぽう」「めくら撃ち」などは差別語とされ、IME では変換されない。「盲点」が使えなくポリティカル・コレクトネスに反するとして言葉狩りの対象とされるようになるかもしれない。
  • 老人 ⇒ 高齢者。
  • 老人ボケ ⇒ 認知症。かつては「老人性痴呆症」と呼ばれた。
  • 大東亜戦争 ⇒ GHQ によって「太平洋戦争」と言いかえるように強制されたが、サンフランシスコ講和条約によって失効した。
  • X'mas ⇒ 「表記するな」というのが一般的となっている。「メリークリスマス」も、「非・クリスチャンに対して失礼である」とされる。「シャローム」は「平和」の意なので問題はないはず(大田区大森は、大森貝塚の発見者であるモースの出身地であるセイラムの姉妹都市である)だが、イスラム教に反対するイスラエル(ユダヤ教)寄りの人には狙われるかもしれない。

「常用漢字による書換え」は、ポリコレ信者によって「一般読者に対する差別である」とされるらしい。それは単純にリテラシーの不足であるとも思えるが、「馬鹿に『馬鹿』っていう奴が一番馬鹿なんだぞ!!!」という話もあるので油断はできない。

脚注[編集]

  1. 「ホオジロザメ」は「大白鮫」であり、「ホンソメワケベラ」は「細染分ベラ」なので、なんとかしてあげたほうがいいように思う。「ニセゴイシウツボ」はゴイシウツボと同種であり、「ゴイシウツボ」が種として認められなくなったが、いまだに偽物扱いされている
  2. 昨今は「ブラインド・ケーブ・フィッシュ」と呼ばれるが、「ブラインド」も英語圏では差別語である。
  3. 「ボンカレー」の琺瑯看板で知られる松山容子が主演。
  4. 「近目のマグー」という米国のTVアニメ作品がある。
  5. 伊達政宗や丹下左膳や森の石松は、ポリティカル・コレクトネスの観点からいうと「片目の視力の低さ」に挑まれている「チャレンジド」と言わねばならないらしい。「刑事コロンボ」で有名な俳優ピーター・フォークも同様である。
  6. したがって、黒駒の勝蔵の兄貴分である竹井の吃安(ドモ安)は、「吃音者である竹井安五郎」と呼ばないとハラスメントを受ける。


関連項目[編集]

参考文献[編集]


脚注[編集]