ハッチバック

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ハッチバック(hatchback)とは、車体形状でからみた自動車の分類の一つ。

概要[編集]

広義のハッチバックは跳ね上げ式のリアゲートなど、背面ドアを持つ自動車を意味し、ノッチバックファストバック以外の車として分類できる。しかし、跳ね上げ式のリアゲートを持つ車は多く、分類としてはあまりに広範囲なため、通常は「SUV」や「ミニバンワンボックスカー)」、「コンパクトカー」「ステーションワゴン」といった、より細かい分類で呼称することが一般的である。そのため、それらを総称してハッチバックと呼ぶことはまず無いと言っていいだろう。

単にハッチバックと言えば、前高が低く、かつステーションワゴンよりも全長や室内長が短いもの、つまり狭義のハッチバックを指す場合がほとんどである。そのためコンパクトカーとジャンル的に重複することが多い。スズキ・スイフトルノー・ルーテシアなどはその代表例であり、特にスポーツ志向の場合はホットハッチと呼ばれて一つのジャンルを確立している(後述)。

ステーションワゴンとの明確な定義の差はないが、Dピラーを有しているものはステーションワゴン、Dピラーが無くCピラーが大きく傾斜しているものをハッチバックと呼ぶ場合が多い。また、Dピラーを持つ場合でもCピラーを目立たなくし、より流線的なデザインにすることもある。そのほか、自動車の全体的なボディスタイルや大きさによって分類されることも多く、一般的に高級帯のハッチバックが存在しない一因にもなっている(車格が大きい場合はステーションワゴンに分類され、スポーツ性を重視した場合はファストバックなどに分類されるため)。

似たものとして、ルーフからテールにかけてを一続きの傾斜にしたデザインはファストバックと呼ばれる。ポルシェ・911が代表例ともいわれる。また、一般的なセダンクーペノッチバックとも呼ぶことがある。

ホットハッチ[編集]

ファミリーカーなどにも使用されるハッチバックに高出力なエンジンやクロスレシオなトランスミッションを純正で搭載されたハッチバックを「ホットハッチ」と呼び、スポーツカーとして販売・使用されるケースがある。ノッチバックのスポーツカーと比べ開口部が大きく、後部バルクヘッドが無いためボディ剛性は低いものの、ワインディングなどでは軽さと加速力により上位クラスに匹敵する走行性能を発揮することもある。

外部リンク[編集]

Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちがハッチバックの項目をおカタく解説しています。

関連項目[編集]