ハッチバック
ハッチバック(hatchback)とは、自動車の分類の一つ。
概要[編集]
広義のハッチバックは跳ね上げ式のリアゲートなど、背面ドアを持つ自動車を意味し、ノッチバックやファストバック以外の車として分類できる。あまりに広範囲なため、通常は「SUV」や「ミニバン(ワンボックスカー)」、「コンパクトカー」「ステーションワゴン」といった、より細かい分類で呼称することが一般的である。
狭義のハッチバックとして、前高が低く、かつステーションワゴンよりも全長や室内長が短いものを指す場合がある。そのためコンパクトカーと重複することが多く、車のジャンルとしてハッチバックを指す場合はこの狭義のハッチバックであることがほとんどである。スズキ・スイフトやルノー・ルーテシアなどはその代表例であり、特にスポーツ志向の場合はホットハッチと呼ばれて一つのジャンルを確立している(後述)。
ステーションワゴンとの明確な定義の差はないが、Dピラーを有しているものはステーションワゴン、Dピラーが無くCピラーが大きく傾斜しているものをハッチバックと呼ぶ場合が多い。また、Dピラーを持つ場合でもCピラーを目立たなくし、より流線的なデザインにすることもある。
似たものとして、ルーフからテールにかけてを一続きの傾斜にしたデザインはファストバックと呼ばれる。ポルシェ・911が代表例ともいわれる。また、一般的なセダンやクーペをノッチバックとも呼ぶことがある。
ホットハッチ[編集]
ファミリーカーなどにも使用されるハッチバックに高出力なエンジンやクロスレシオなトランスミッションを純正で搭載されたハッチバックを「ホットハッチ」と呼び、スポーツカーとして販売・使用されるケースがある。ノッチバックのスポーツカーと比べ開口部が大きく、後部バルクヘッドが無いためボディ剛性は低いものの、ワインディングなどでは軽さと加速力により上位クラスに匹敵する走行性能を発揮することもある。