クジラックス
国籍 | 日本 |
出身地 | 栃木県 |
別名義 | 烏賊川ホゑル |
活動期間 | 2012年 - |
ジャンル | 成人向け漫画 |
代表作 | 『ろりとぼくらの』 |
受賞 | 『お守りはカッター。』 (『週刊ヤングサンデー』 新人賞佳作) |
公式サイト | www.geocities.jp/quzilax (リンク切れ) |
クジラックス(quzilax、1985年12月9日 - )は、日本の漫画家。栃木県出身。主に男性向けの鬼畜系成人向け漫画を描いており、『COMIC LO』に作品を発表している寡作な作家である。
来歴[編集]
2012年、大学卒業直前に『週刊ヤングサンデー』の新人賞にて『お守りはカッター。』(烏賊川ホゑル名義)で佳作を受賞[1][2]。デビューを目指して栃木県から上京するもまもなく同誌が休刊したため、原稿が足りずに厚さが一定でなかった頃の『COMIC LO』に代原を持ちかけたのがきっかけとなり、『COMIC RIN』2008年10月号の『まなでし!』でデビュー[1]。その後は『COMIC LO』で新作の読み切りや、『ビタマン』(竹書房)での読者コーナーカットを手がける[2]。
2012年7月に東浩紀によって『ろりともだち』が批評されたことで知名度が上がっており[3][4]、初単行本である『ろりとぼくらの。』の発売時、一部の書店では山積みになるほどの仕入れが行われた[5]。また、少女が関連する性犯罪のニュースなどでネットユーザーによって「クジラックス」の名前が使用される例が見られるようになっている[6]。
2013年9月14日自身のブログにて商業誌での活動を休止する宣言がなされた[7]。以降は同人にてオリジナルの作品を発表している[8][9][10]。
2014年4月、イラストの仕事としてTVアニメ「ブラック・ブレット」の第2話エンドカードが放映された[11][12]。当初、なぜ依頼が来たのか分からず困惑していたが、「10歳以下の女の子がたくさん活躍する(そして虐げられる)というストーリー」から得心がいったという[11]。
また、5月にはTVアニメ「ご注文はうさぎですか?#テレビアニメ」の第4羽放送後応援イラストが掲載された[11][13][14]。なお、イラスト提供時に添えられていた下ネタを連想させるコメント[注 1]はカットされた[11]。
2ちゃんねるで毎年行われているエロ漫画大賞2012では、『ろりとぼくらの。』が2位を獲得している[15]。また、2014年11月に発表されたTENMA COMICS LOの歴代コミックスのランキングで『ろりとぼくらの。』が2位となっている[注 2][16]。
人物[編集]
エロマンガ研究家であり、エロ漫画家インタビュアーの稀見理都[17]によるインタビューによると、ロリにこだわる主な理由としては、もともと曲線を描くのが苦手だったためふくよかな女性を描ける気がしなかったことと、現実世界で女子高生集団に盗撮疑惑をかけられたのがトラウマになったため女子高生以上の年齢の女性が描けなくなったことなどが挙げられている[1]。
2013年2月28日 、病院での検査の結果にて「脂肪肝」、「脂質異常症」、「高血糖症」などが判明し、原稿を中断して投薬治療及びダイエットを行った[18][19]。5月25日の再検査の結果では前述の症状が全て解消されたとの報告があり、重症化はしなかった[19]。
作品[編集]
雑誌掲載[編集]
- まなでし!(COMIC RIN、2008年10月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- さよなら姦田先生(COMIC LO、2009年4月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- らぶいずぶらいんど(COMIC LO、2009年7月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- がんばれ便所飯くん(COMIC LO、2009年12月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- 学祭ぬけて(COMIC LO、2010年11月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- 学祭ぬけて番外編 ニコニコ♪ゆなちゃん(COMIC LO、2013年1月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- ろりともだち(COMIC LO、2011年8月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- ろりともだち番外編 夏休みの少女達(描き下ろし)- 『ろりとぼくらの。』収録。
- JSえっち講座 女児ルーム編(COMIC LO、2012年2月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- ロリ裁判と賢者の石(COMIC LO、2012年9月号) - 『ろりとぼくらの。』収録。
- 凛としてしゃぶれ (COMIC LO、2013年11月号) - 単行本未収録
書籍[編集]
- ろりとぼくらの。(茜新社、2012年)ISBN 978-4-86349-331-5
同人誌[編集]
- がいがぁかうんたぁ(コミティア106、2013年)[8]
- がいがぁかうんたぁ2(コミックマーケット85、2013年)[9]
- わんぴいす(書店委託、2015年)[10]
その他[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ a b c 稀見理都 (2012年12月24日). “えろまんがけんきゅう(仮)【クジラックス先生インタビュー】”. フラクタル次元. 2014年11月25日確認。
稀見理都 『エロマンガノゲンバ Vol.7』 フラクタル次元、2012年。 - ↑ a b クジラックス公式ページ 2011年11月22日時点のアーカイブ。
- ↑ 東浩紀 (2011年7月19日). “掲載誌がロリコン誌なので紹介するのもどうかと思いつつ、しかし優れた作品だったので批評家として紹介しておきます。”. Twitter. 2015年5月28日確認。
- ↑ “女性アシスタントのマンガに興奮して…エロマンガ家の意外な日常 2ページ目”. LITERA/リテラ. サイゾー (2014年8月1日). 2015年6月22日確認。 “東浩紀が絶賛するほどのロリマンガの描き手”との記述がある。
- ↑ “クジラックス/ろりとぼくらの。「初コミックスなのに、既に伝説」メロン山積み”. アキバBlog (2012年11月20日). 2015年6月18日確認。
- ↑ 例えば、“狙われた小学生女児…悪質すぎるわいせつ手口とは?”. ニコニコニュース (ニワンゴ). (2015年5月4日). オリジナルの2015年6月18日時点によるアーカイブ。 2015年6月22日閲覧。
- ↑ “LO載ります”. クジラックスBLOG (2013年9月14日). 2015年6月23日確認。
- ↑ a b “「コミティア106」情報”. クジラックスBLOG (2013年10月13日). 2015年6月22日確認。
- ↑ a b “「コミックマーケット85」情報”. クジラックスBLOG (2013年12月13日). 2015年6月23日確認。
- ↑ a b “新しい漫画ようやく完成しました!”. クジラックスBLOG (2015年6月19日). 2015年6月23日確認。
- ↑ a b c d e f “イラスト仕事”. クジラックスBLOG (2014年5月5日). 2015年6月23日確認。
- ↑ a b “Blu-ray&DVD”. TVアニメ「ブラック・ブレット」公式サイト. ブラック・ブレット製作委員会 (2014年12月10日). 2015年6月23日確認。
- ↑ a b TVアニメ『ご注文はうさぎですか?』 (2014年5月2日). “イラストはクジラックスさんから頂きました。”. Twitter. 2015年6月23日確認。
- ↑ a b “スペシャル - 応援イラスト2”. TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」公式サイト. ご注文は製作委員会ですか? (2014年5月2日). 2015年6月22日確認。
- ↑ “2ch「エロ漫画大賞2012」1位はらんち「コイナカ-恋膣-」”. にゅーあきばどっとこむ. にゅーあきば (2013年1月19日). 2015年6月18日確認。
- ↑ “LO歴代コミックスTOP10 「業界唯一のロリ漫画レーベルのこれがトップ10だ!」”. アキバBlog (2014年11月4日). 2015年6月21日確認。
- ↑ “すべてを受け止めてくれる高身長彼女がたまらない!? 「身長差カップルマンガ」ベスト3 漫画家インタビュアー・稀見理都さん【目ききに聞く】”. このマンガがすごい!WEB (2015年2月17日). 2015年6月23日確認。
- ↑ “血液検査の結果”. クジラックスBLOG (2013年2月28日). 2013年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月23日確認。
- ↑ a b “血液検査2回目の結果”. クジラックスBLOG (2013年5月25日). 2013年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月23日確認。
外部リンク[編集]
- クジラックス公式ページ 2011年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- クジラックスBLOG
- クジラックスのプロフィール[pixiv]
- クジラックス(@quzilax) - X(旧:Twitter)
- お守りはカッター。 - 公式ページより。『週刊ヤングサンデー』新人賞 佳作受賞作。