ロリータ
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ロリータは、アメリカ合衆国の作家、ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』の登場人物であるドローレス・ヘイスの愛称であり、その派生語であるロリコンの性欲の対象となる少女である。ただし、その定義には今もって定説がない。
定義を巡って[編集]
ロリコンを小児愛[1](小児性愛[2])の同義語とすると、その対象となる女児(ロリータ)は「性的に未熟な小児」[1]、「13歳かそれ以下」(DSM-Ⅳ)、「思春期以前あるいは思春期早期」(ICD-10)[2]である。DSM-Ⅴの草案では思春期の児童も含め、pedohebephilic disorder[3]という概念が提案されている[2]。報道でロリコンを小児愛の同義語とした用例としてはこれ[4]などがある。
思春期早期(8-12歳頃)[5]には身長が急に伸び、二つのつぼみが膨らみ始め、毛も生えはじめるが[6]、少なくとも日本では13歳以下をロリータと定義して大きな間違いはないようだ。
また、ロリータをU-15の同義語とすると、文字通り15歳以下の少女がロリータとなる。ある少女をジュニアアイドルとして売り出す場合、ほぼ15歳までであることと符合する。12-15歳頃を思春期中期と呼ぶ。この時期、初経を迎えることが多い。体形が変化[6]し、一部マニアに「処女太り」と呼ばれることもある。
Pedohebephilic disorderの立場を採用するとどうなるか。日本産婦人科学会の定義によると思春期は8-9歳頃から17-18歳頃まで[7][8]、別の文献は思春期後期は15-20歳頃[6]としている。こうなると、いわゆるお菓子系のマニアやドルオタもアウトである。しかし、思春期後期の、結婚しようとすれば出来る若い大人をロリータと呼ぶのは直感に反する。
出典[編集]
- ↑ a b 『医科学大事典』22、講談社、1982年12月10日、120頁。ISBN 4-06-147822-2。
- ↑ a b c 『現代精神医学事典』 弘文堂、2011年10月15日、492頁。ISBN 978-4-335-65143-4。
- ↑ 小児思春期性愛障害とでも訳すのだろうか
- ↑ “3歳女児にわいせつ行為をした男への判決 障害での情状酌量に疑問続々”. news.livedoor.com. LINE Corporation (2016年2月16日). 2021年2月12日確認。
- ↑ 思春期前期とする文献もある
- ↑ a b c 『女性の<からだと心>安心医学 ウィメンズ・メディカ』 小学館、2003年10月10日、506-509頁。ISBN 4-09-304571-2。
- ↑ 鈴木光明(編著) 『産婦人科診療指針』 中外医学社、2008年6月10日、586頁。ISBN 978-4-498-06033-3。
- ↑ 『世界大百科事典』12、平凡社、2007年9月1日、239頁。