オペレーティングシステム
オペレーティングシステム(英:Operating System、OS、オーエス)とは、ハードウェアとアプリケーションを仲介する役割を担っているソフトウェアで、コンピューターシステムにおいては非常に重要となる存在である。
概要[編集]
コンピューターとは共棲の関係にある。共に進化してきた。
OS のシステムコールが同一であり、動作環境が同一の仕様である仮想機械であれば、異なるハードウェア上でも同じアプリケーションが動作する[1]。ただし、ほとんどのOSのベンダーが「ユーザの囲い込み戦略」を行なうため、しばしば問題になる。
アプリケーションは基本的にはOSを前提にして開発されるため、OSが変わると基本的には動作不能になる。
日本語では、近年では基本ソフトウェアの一部とされるが、「基本ソフトウェア」という呼称が一般的ではなくなりつつあるため、情報処理教育や報道などでは使われるが、一般ではあまり使われない。
代表的なOS[編集]
- マイクロソフト系列
- パーソナルコンピューターといった個人用途向けのOSが有名。ゲーミングPCはDirectXの都合上、大体このOS。
- MS-DOS、Windows2.0、Windows3x(3.0、3.1)、Windows 95、Windows 98、Windows Me、Windows 2000、Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows10
- アップル系列
- デザイン関係の分野で広く使われる事になった。
- BSD系UNIXをベースに開発された、Classic Mac OSの後継。
- モバイル機器向け - iOS
- グーグル系列
- モバイル機器向けのOS。Linuxベース。
- パソコン向けのOS。Linuxベース。
- スマートテレビ向けのOS。
- UNIX系列
- サーバー等の業務用コンピューターで使われる事で有名だが、無料で使えるUbuntu等のOSは、子供向けPCのOSとして採用される事もある。DirectXは使えないのでOpenGL等の別の技術で代替される事がある。
- UNIX、SunOS、Soralis、FreeBSD、NetBSD、DragonFly
- メインフレーム(大型汎用コンピューター)用
- 業務用の専用ハードウェアに付随するOSを指す。
- IBM(OS/360シリーズ、z/OSなど)、NEC(ACOSシリーズ)、日立(VOSシリーズ)、富士通(OSIVシリーズ)、など
ビット数について[編集]
32bitOSとか64bitOSという呼ばれ方があるが、それは32bitCPU向けのOSなのか、64bitCPU向けのOSなのか、という違いである。2000年代中盤から2010年代にかけて、32bitOSと64bitOSの併存期間があり、一般向けにはその区別のために使われることが多い。
両者の違いは、分かりやすいところではCPUが扱えるアドレス空間の広さの違いで、結果として扱えるメインメモリーの最大容量が異なる。単純計算では32bitの場合は4GB、64bitの場合は16EBとなる。ただし、CPUのアドレスの扱いやOSの仕様にもよるので、必ずしも理論値の上限を使いきれるとは限らない。
32bitOSは下位互換の64bitCPUであれば一般的には扱えるが、64bitOSを32bitCPUで扱う事は出来ない。