オオサンショウウオ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
オオサンショウウオ
分類
動物界
脊椎動物門
両生綱
有尾目
上科サンショウウオ上科
オオサンショウウオ科
オオサンショウウオ属
オオサンショウウオ
名称
学名Andrias japonicus
(Temminck, 1836)
和名オオサンショウウオ (大山椒魚)
英名Japanese giant salamander
保全状況
ワシントン条約附属書I

オオサンショウウオとは、サンショウウオの一種である。

形状[編集]

全長は平均で60~100cm、最大では全長135cm、体重19.5kgになる。色は暗褐色で黒色の斑紋が体中に散らばる。

頭部は扁平し、チュウゴクオオサンショウウオよりも広い。頭にイボが多数あり、1組つづである。

胴は扁平し、長い。尾は側扁して尾鰭状となり、チュウゴクオオサンショウより短い。

手足は短い。指の数は前足は4本で、後ろ足は5本。

眼は退化しており、小さい。口は大きい。

生態[編集]

日本固有種であり、岐阜県以西の本州、四国、九州北部に分布し、山の渓流で見られる。稀に小川や用水路でも目撃される。

昼は、穴に隠れており、夜間に活動する。餌は魚類カエルサワガニなど。

通常は水中で過ごすが、移動や洪水の際に陸上で見られる場合もある。

寿命は、最大77年と言われているものの、疑問詞されている。

ライフサイクル[編集]

8~9月に川の上流に集まり、水中の横穴を巣にして、産卵が数回行われる。

卵は数珠になっており、400~500個の卵が含まれる。オスが卵を守り1週間した10月に卵が孵化する。

幼体は巣穴に住む。3年で全長約20cmになる。

人間との関係[編集]

名称[編集]

本種は、戦前まで「ハンザキ」と呼ばれていた。これは半分にちぎっても生きられるという伝承に由来する。

種小名の“japonicus“は、「日本産の」という意味。

保全[編集]

1952年(昭和27年)に国の天然記念物に指定されている。

移入されたチュウゴクオオサンショウウオと交雑してしまい、遺伝子撹乱が起きている