オオカミ
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オオカミ(狼、学:Canis lupus、英:wolf)とは、犬の原種と考えられている種。「タイリクオオカミ」や「ハイイロオオカミ」とも呼ばれる。
概要[編集]
外見は犬と似ているが、細部では差異が見られる。
大きさは、最大で大型犬とほほ同じくらい。シェパードあたりを想像していただきたい。セントバーナードほど大きくはない。
耳は先が尖っていて立っており、尾は太くて長く、毛はふさふさしている。
体毛は、灰茶色や黒色が多いが、北アメリカ北部には白色のオオカミもいる
春から夏にかけて家族で生活して、冬は群れを作り共同で狩りをするといわれる。群れは英語ではパックとよばれ、メダカの群れはスクールと呼ばれるため、「群れ」という語に関しては区別されたい。
主にシカを襲うが、ネズミ、ウサギ、魚類などを食べることもあるらしい。冬には家畜(羊など)を襲うことがあると云われるが、確かではない。
ヨーロッパやアジア、北アメリカの平原やツンドラ、森林地帯に生息している。
日本にも本州にニホンオオカミが、北海道にはエゾオオカミが分布していたが、明治時代に絶滅した。[1]
冬眠しないため、冬毛の毛皮はニホンカモシカの毛皮と並んで防寒具として用いられた。そのため傭兵は「狼の毛皮を着たもの」と呼ばれたが、傭兵は「熊の毛皮を着たもの」とも呼ばれる。
含まれている言葉[編集]
人間と関連付け[編集]
- オオカミ男 - オオカミに変身できるとされる男性とされる。本来は「狼の毛皮を着たもの」の意であり、「冥府と現世を往来することができるもの」を意味した言葉である。狼は「冥府と現世を往来することができるもの」(東洋では虎がいる。地獄の鬼が虎皮の ふんどし をしているのは、それが理由である)という伝承がある。
- オオカミ少年 - 「狼が来た!」と嘘を吐くと本当に「狼が来た!」と言った際に相手にされないという童話。
- オオカミ少女 - オオカミに育てられた事にされた、障害のある孤児らしい。
- 羊の皮を被った狼 - 羊の皮を被って外見を偽っている狼の事。狼にはそのような習性があるという意味では無く、偽預言者の事を意味していたり、外見上では分からない程の性能を秘めている比喩だったりする。
- 羊の皮を被った狼の皮を被った羊 - 羊の皮を被った狼の皮を被って外見を偽っているようで偽っていないような羊の事。狼からするとめちゃくちゃ羊のフリが上手い狼のように見えたりするが、羊なので当然だったりする。[Joke]
- 雌狼 - ブランス語で「咥えこんだら離さない」の意。石工の用いる器具も指し、漁具としての「筌(うけ)」も「雌狼」と呼ばれる。赤ずきんは「狼の毛皮を着たもの(ブズー)」が赤ずきんを「食べ」たら、じつは赤ずきんは「雌狼(ルー)」であったという下剋上ネタの艶笑小話(エロティカとしてのコント)だったのではないか、という見解もある。
架空の人物[編集]
- スナイパー・ウルフ - ステルスゲームのメタルギアシリーズに登場する架空の人物
兵器と関連付け[編集]
- ウェアウルフ - カモフKa-50のプロトタイプ機。
- シーウルフ級 - 原子力潜水艦の一種。
- ウルフパック - 潜水艦の戦術の一つ。群狼作戦とも。
架空の兵器と関連付け[編集]
- エアーウルフ - 超音速飛行ができるとされる、攻撃ヘリコプター。
- メタルウルフ - メカアクションゲーム『METAL WOLF CHAOS』に登場する、大統領専用パワードスーツ。
有名な実験[編集]
オオカミの再導入[編集]
イエローストーン国立公園では1978年にオオカミは絶滅したとされていた。結果シカが増え、植物を食べ尽くしてしまう等の影響が出ていたが、1995年よりウルフパック一つを再導入したところ、緑豊かな生態系が再生され、鳥が戻ってきたり川の蛇行が減る等、地形にまで影響が出る程の結果となった。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ とはいえ、サハリンにはまだ生存しているかもしれない。