オイカワ

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オイカワとは、コイ目コイ科オイカワ属に属する淡水魚である。

形状[編集]

全長は13cmほどで、最大22.5cmになる[1]

背部は茶褐色で、体側・腹面は銀白色である。

口髭はオイカワにはない。

オスは、繁殖期になると、鮮やかな赤や青緑色を帯び、頭部や臀鰭に追星が現れるようになる。

生態[編集]

北海道沖縄を除く日本全国、朝鮮半島台湾中国からベトナムに生息する。流れのある川を好み、止水は好まない。

日本では、元々は関東以南に分布していたが、琵琶湖のコアユに紛れ込んで東北地方でも見られるようになった。

動物プランクトンや甲殻類、藻類、デトリタス、小魚を食べる。

5~8月頃に川や湖の砂底で産卵する。

カワムツヌマムツと交雑することもある。

分類[編集]

オイカワは、1846年にコンラード・テミングとヘルマン・シュレーゲルが「日本動物誌」内で新種記載した。

学名は、Zacco platypusザッコ プラティプスである[1]

日本では、「Opsariichthys platypus」とする事が多い。

名前[編集]

オイカワ」という名前は、元々琵琶湖周辺で繁殖期の雄のことを指していた。

地方名として、「ハエ」、「シラハエ」、「ヤマベ(東京)」、「ハス(大阪)」、「ケタバス(大阪)」、「ジンケン(長野)」などがある。

脚注[編集]

出典
  1. a b Zacco platypus”. FishBase. 2023年6月24日確認。