カワムツ

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カワムツ(Nipponocypris temminckii)とは、コイ目コイ目の淡水魚である。

形状[編集]

全長15cm。体型はハヤ型である。

背部は褐色、腹部は白色である。

背鰭の分岐軟条数は10軟条。胸鰭や腹鰭の縁は黄色い傾向がある。

生態[編集]

日本朝鮮半島中国に分布する。台湾にも報告があるが、疑わしいとされる。

川や池で見られる。

野生下でオイカワと交雑する事もある[1]

分類[編集]

本種は、1846年コンラード・テミングヘルマン・シュレーゲルより日本動物誌内で記載された。

カワムツは、遺伝子的にA型とB型が居るとされた。

2003年に細谷和海らより再検討が行われ、A型はカワムツ(Zacco temminckii)で、B型は“Zacco sieboldii“である事が分かり、B型に「ヌマムツ」と命名された。

2008年、Chen I-Shiungらによって新属“Nipponocypris“が提唱され、本種・ヌマムツがこの属とされた。

出典[編集]

  1. 荒尾一樹、下山淳「愛知県で採集されたオイカワとカワムツの交雑個体」、『豊橋市自然史博物館研報』第16巻、豊橋市自然史博物館、2006年、 53-54頁。