アチーブメントテスト
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アチーブメントテストとは、本来の意味では学習達成度を調べるための学力テストだが、ここでは神奈川県で行われていた高校入試を大きく左右していたテストについて記述する。
概要[編集]
現在の高校入試は中学校が作成する調査書と当日の学力試験・面接試験・小論文、実技などその他試験の総合成績を元に合否を判定するが、かつての神奈川県は中学校2年生の3学期の終わり頃に行われるアチーブメントテストの結果を県立高校の合否判定に利用していた。アチーブメントテストは国語、数学・社会・理科・英語の入試の定番5教科に加え、実技教科である保健体育・美術・技術/家庭・音楽も試験対象で、9教科の筆記テストを受ける事になっていた。
アチーブメントテストの結果を高校入試の合否判定に利用することで一発勝負要素の強い入学試験の比率を下げるメリットがあったが
- 試験の実施時期の関係上、2年生に進級して間もない時期から入試対策に取り組むことになる。
- 中学校の卒業式を迎えた時点で合否判定基準の7割以上が確定し、当日の試験での巻き返しが期待できなくなる。これが学習意欲低下につながる。
- 合否判定に占める部活動含む課外活動の比率が低下し、課外活動に見向きもしなくなる。
- アチーブメントテスト実施後に県外から転入してきた生徒への救済措置がない。
など多数の問題点が指摘され、1997年に全廃された。