技術 (教科)
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概要[編集]
1958年告示の学習指導要領で職業科に替えて新設された教科で、主に中学校で学習する。特別支援学校中学部では、従前通りの職業科の授業が行われることがある。
中学校[編集]
家庭科と合わせて技術・家庭の技術分野として学ぶ。生徒から見ると家庭科と交互に授業を受ける形になり、男女生徒共、技術・家庭の両方の授業を受けている [注 1]。 学習内容は材料と加工に関する技術、エネルギー変換に関する技術、生物育成に関する技術、情報に関する技術の4分野に大別される。工具を使って板材からペン立てやキットを使用して延長コードを制作したり、パソコン室を使用して動画編集ソフトを使って動画を作ったり、表計算ソフトの関数について学習したりする。
技術室などが特別教室として用意される。技術室には木工用工具やハンダゴテなどが置かれ、授業に使用される。これらの工具は適切な監督・指導がないと事故につながるため、技術室は授業時以外施錠されていることが多い。
情報に関する技術の学習以外は制服から体操服・ジャージに着替えて行うことが多い。
高等学校[編集]
家庭科と違い、高等学校には普通教科としての技術科は存在しない。しかし、芸術教科科目の工芸や情報科、家庭科の住居に関する単元が技術科の教科内容と関連し、専門学科の工業科や農業科の各科目とも関連する。
教員養成[編集]
技術科教諭免許は国立大学の教員養成学部では洩れなく取得可能だが、私立大学だと工学院大学など取得可能な大学は極めて少ない。このため、公立学校の教員採用試験では低倍率の傾向がある教科の一つである。