音楽 (教科)

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音楽(おんがく)とは、小学校中学校高等学校における教科の一つで、小中学校では全員履修の教科、高等学校では芸術教科の1つとして選択履修するものと、専門教育に関する教科としての音楽に分かれている。

概要[編集]

小中学校では音楽的な技能の習得と「音楽を愛好する心情を育てる」「音楽に対する感性を育てる」「豊かな情操を養う」など形式陶冶的な側面が含まれており、全員が履修する。
高等学校でも目的は概ね同じだが、芸術教科の1科目または専門科目に位置づけが変わるために全員が履修する教科ではなくなる。

特別教室として音楽室が用意される。最上階の隅や特別教室棟、別棟などに設置され普通教室からは離れた場所にあることが多い。これは授業の性質上大きな音が出やすく、他の学級の授業の邪魔になるのを防ぐ意味合いが強いためである。音楽室の近隣には音楽準備室があり、日常的に使用しない楽器類などを保管している。

小中学校を中心に、合唱コンクールを行っている学校では開催時期が近づくと音楽の授業の時間は全て合唱の練習に充てられ、卒業式が近づくと卒業式で歌う校歌や送別の歌の練習に充てられ、整列の練習なども加わる。それ以外でも何かに付けて子供に歌を歌わせる機会が多く、練習の場として音楽の教科の時間が使われることが珍しくない。

学習内容[編集]

基本的に表現・鑑賞・共通領域が学習指導要領に定められている。

表現は鍵盤ハーモニカ(小学校低学年まで)、リコーダー(小学校中学年以上)など演奏の比較的容易な楽器の器楽指導、作曲・即興表現などの創作指導、それらを補完する初歩的な楽典指導、合唱・独唱といった歌唱などを行う。
鑑賞はCD・DVDを用いた鑑賞から、実際の演奏を聞くまで範囲は広い。

鍵盤ハーモニカ・リコーダー・歌の実技テストが行われることも珍しくなく、実技テストに合格するまで居残りをさせられた経験がある人もいるのではないだろうか。実技テストは子供1人1人を教室から別室(音楽準備室または空き教室)に呼び出し、そこで課題の曲を歌わせたり、演奏させたりする。中には音楽室で他の子供の前で演奏をさせたり、歌わせたりする鬼畜教師もいる。実技テストの伴奏は、通常音楽教師が行う。

教員免許取得[編集]

大学の教員養成課程以外でも、音楽学科で教員免許が取得できるが、高校は選択科目であり、中学校もゆとり以前より時間数が減少しているため、正規教諭の採用数が少ない。よって、公立学校の教員採用試験では、社会、美術、家庭、保体の各教科と共に高倍率の傾向のある教科である。このため、国立大の教員養成課程では、低倍率の小学校免許との同時取得が奨励されている他、音楽大学でも提携する大学通信教育で小学校2種免許を取得できるようにして、教員採用の可能性を増やしている。