英語 (教科)

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英語(えいご)は本稿では日本での外国語の科目について記述する。

概要[編集]

中学校以降の中等教育に外国語教科があり、本来は高等学校で英語以外にもドイツ語フランス語、中国語、韓国語といった大学入学共通テストで科目選択できる言語や前記以外のヒンディー語など様々な外国語を学校で教えても良いが、ほぼ全ての学校が英語を教えているため、学校における外国語教育といえばほぼ英語を指す。なお、日本のような、大学に入るまでに外国語を1ヶ国語しか学ばない人が圧倒的多数の国は、世界では少数である[要出典]

なお、高校入試では英語が必ずと言っていいほど出題される。加えて、高校中退者等が大学入学資格を取得するために受験する高等学校卒業程度認定試験(高認)でも英語必須である[注 1]
大学入試でも外国語教科で英語必須もしくは英語が選択必須として必ずと言っていいほど出題され[注 2]、英語が苦手な受験生は非常に苦労することになる。理系でも、大学入試における外国語の比重は文系と同じであることが多く、負担が大きい。

小中学校における英語[編集]

本格的に英語を学校で学ぶようになるのは中学校からで、2002年度から中学校の外国語科で英語必修とされた。小学校でも2011年度から『外国語活動』という形で英語教育が取り入れられた。ただし『外国語活動』という形式のため、英語以外の外国語もその中で学んでいく。2011年以前も外国語指導助手(ALT)による英語の授業が行われていた学校がある。

既に母国語が固まっている状態の中で日常生活で使用する機会が少なく、馴染みの薄い言語を学習の意義がつかめないまま学習するため、つまづく生徒が多い教科である[注 3]

中学3年間で、英語の日常会話で頻繁に使用するレベルを一通り学ぶ。中学英語をマスターしていれば、片言の英語会話は可能である。海外旅行程度なら、トラブルが無い限り、多少苦労しながらでも何とかなる。

高校以上における英語[編集]

高等学校では普通教科としての英語と専門教科としての英語の2種類が存在する。

普通教科としての英語は以下の科目を内包する。

  • コミュニケーション英語(基礎・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ このうちⅠが必修[注 4]
  • 英語表現(Ⅰ・Ⅱ 選択科目)
  • 英会話

専門教科としての英語は一部の普通科高校や商業高等学校に設置される英語に関する学科(英語科・外国語科など)で開講される。普通教科の英語よりもより深く学習する。

大学高等専門学校でも文学部の独文科や仏文科を除いて第一外国語として必修となっていることが多い。

英語学習の実態[編集]

中学・高校で、合わせて約5000語の単語を学ぶことになるが、さすがに全て覚えることは難しい。高校英語までマスターしても、仕事で使えるレベルとまではいかないが、そこから先で必要なのは「業界での経験」と「業界特有の英語の使い方」であり、高校英語までマスターできれば十分自信を持って良い。

なお、「日本人は中学・高校で長い時間かけて英語を勉強したのに英語が使えない」とよく言われる。証拠として、他の国と比べて英語能力が低いことが行に出されるが、英語教育よりむしろアルタイ語族系の日本語文法と英語文法が大きく相違することを原因とする識者がいる[注 5][注 6]。また、要求されるレベルにもよるが、英語が使えないのは本人の勇気の無さが原因であることも多い[要出典]

[編集]

  1. 英検上級などの合格実績で、高認の英語の教科免除があるが、英語以外の外国語で同様の措置はない。
  2. 大学入試では大学入学共通テストでは独、仏、中、ハングルとの選択(リスニングも課されない)であり、国公立大や難度の高い私立大でも独、仏との選択であるが、受験生への浸透は低い。また、国内で母語としている人が多く、日常生活に役立つと思われるポルトガル語、スペイン語や隣国のロシア語を入試で出題する大学はない。
  3. 一方で、南米出身など国内在留者や日本語を母語としない日系居住者の便宜のため、ごみ収集通知など公共の看板でポルトガル語の文字な日常的な地域があるが、こうした雰囲気の中でも日本政府部内では「英語教育=国際化教育」の考えは変わっていない。
  4. 3単位標準だが2単位まで減単位が可能。なお学校設定科目である英語以外の外国語3単位でコミュニケーション英語Ⅰを代替可能(但し建前上)。
  5. 事実、中国語文法との共通部分が多い中国人は英語習得が苦にならないそうである。
  6. 英語能力ランキングの上位は、オランダと、デンマークなど北欧諸国が独占している。これらの国は、母国語が特に英語と近く、上位になるのは当然であり、教育のおかげとは断言できない。