へずまりゅう
へずまりゅう | |
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人物 | |
生誕 | 原田 将大(はらだ しょうた) 1991年5月9日(33歳) 日本 山口県防府市 |
出身校 | 徳山大学経済学部ビジネス戦略学科 |
職業 | タレント[1]、格闘家 |
公式サイト | https://twitter.com/hezuruy |
YouTube | |
キャッチフレーズ | 「山口県から来ました!コラボレーションお願いします!」[2] |
へずまりゅう(1991年〈平成3年〉5月9日 - )は、日本のタレント[3][4]、格闘家[5][6]、元YouTuber[7][8]。2020年にYouTuberとして活動していた頃には「迷惑系YouTuber」として知られていた[9][10]。
本名は原田将大(はらだ しょうた)[8]。山口県防府市出身[11]。徳山大学経済学部ビジネス戦略学科卒業[12][3]。
略歴[編集]
山口県鴻城高等学校在学時にはレスリングでインターハイに出場し[13][14]、進学した徳山大学でも第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)にも少年フリースタイル個人対抗戦96kg級で出場[15]。初戦敗退である[16]。しかし右肩のケガで引退に追い込まれ[17]、警視庁を受験するも不合格となる[15]。
その後は地元のスーパーマーケットや日本製紙、新日鉄住金ステンレス(現・日鉄ステンレス山口製造所)で働き28歳の時にYouTubeを始める[18][3]。しかし視聴回数が伸びず“迷惑系”へ転向することとなった[19]。
2020年2月15日[8]故郷山口県より上京、本格的なYouTube活動を開始する。主としてYouTuberに「突撃」するというスタイルの動画を主に投稿しており、コレコレ、ジュキヤ、禁断ボーイズなどの有名YouTuberに突撃しコラボレーションを迫るなどした。しかしラファエルに突撃した際には彼のマスクを無理やり外そうとする暴挙に出て刑事告訴されるなどしたり[20]、ほかのYouTuberの妻子を晒す、火災発生し消失した首里城への応援メッセージボードに落書きを行う[21]など度が過ぎた迷惑行為が増えた。
2020年5月29日に愛知県岡崎市のスーパーマーケットで魚の切り身を手にして、レジで支払いをせずに食べ始め、その模様をYouTubeに投稿した。その件で7月11日に窃盗罪の疑いで愛知県警に逮捕される。逮捕後の7月14日に新型コロナウイルスの感染が確認された[22]。本人は留置場マスク着用を拒否するなどの影響で取り調べをしていた警察官や居合わせた人などにも感染が発覚し、山口県の村岡嗣政知事が名指しで非難し、県としても接触した人に相談を呼び掛ける事態にまで発展した[23][24]。
その後10月16日には、アメリカ村の事件で威力業務妨害と信用毀損の容疑で大阪府警にも逮捕されている[25][26]。翌17日には、へずまりゅうとともに動画を撮影していたYouTuberわたきんも大阪府警に逮捕された[27]。
2020年12月には、アサヒ芸能による「裏流行語大賞」にノミネート[28]、また週刊女性からは「迷惑ユーチューバー大賞」に選ばれている[29]。
2021年5月22日の初公判では威力業務妨害罪などについては認めるものの、窃盗罪は支払う意思があったとして無罪を主張した[30]。しかし、8月27日に窃盗罪などの罪で名古屋地裁で懲役1年6ヶ月、保護観察付き執行猶予4年が言い渡される。その後嫌がらせを受け、アルバイトを解雇される[31]。同年12月14日の控訴審では控訴棄却となった[32]。
同年9月19日に素人異業種格闘技戦「hatashiai」で格闘家デビューを果たす。国体のレスリング選手だった経歴もあり運動神経は高いもののブランクは否めず[33]、ジャスティンにTKO負けを喫した[34]。
動画スタイル[編集]
へずまりゅうは有名YouTuberたちにアポなしで突撃し、無理やりコラボを迫るという手法で知名度をあげていった[35]。この突撃スタイルは、もともとニコニコ生放送で人気を集めたもので、“凸(とつ)”とも呼ばれている[36]。
ねおに突撃を試みた[37][38]際に彼女が当時所属していたYouTuber事務所から警告文を受け取ったのち、チャンネルを削除された[39]。またこのころ逮捕され48時間勾留されていたことが判明[40]、今後突撃を封印することを明らかにしたが、その後チャンネルを新しく作るたびに削除されている。
前述の逮捕後に旧知であるジョーブログと対談した動画では、売名の為に行った過去の迷惑行為について、へずまりゅうは反省を口にするものの、有名になりたかった理由については明言を避けた[41]。
現在はYouTubeからは永久BANされているとみられ[8]、自分のチャンネルを立ち上げることができない状態となっていると推測される。しかしながらほかのYouTuberの動画には出演しており、2021年8月27日にはYouTuberおよび配信者であるコレコレの動画に出演している[33]。また、2022年8月31日にはコレコレの動画に元YouTuberのSyamuとともに出演するなどしている[42]。
なお、名前の由来は,「当時もっとも熱かった頭文字である『へ』を頭文字にして、実在する苗字である『へずま』、 下の名前の『りゅう』は沖縄が好きという理由で、琉球王国の意味がある」としている[33]。
YouTuber引退後、政界進出へ[編集]
同月30日に参院山口補選に「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」公認で出馬することを表明[8]。参議院選挙に出馬した理由は「県民みんなに謝罪したい。罪を犯しても復活できる国にしたい」とのこと[8]。当初は直後の衆議院選挙への連投も検討されていたが日程が重なり事実上不可能になった[43]。落選となったものの6809票もの票数を得たことが話題となった[44]。公約のひとつに「すべてのSNSからの引退」をあげていたが、現在でもいくつかのSNSを使用している。
2023年には統一地方選挙選(同年4月23日開票)で東京都豊島区議選に立候補していたものの、再び落選した。
迷惑系YouTuber[編集]
2020年にはへずまりゅうのほかにも迷惑行為や犯罪行為を行うYouTuberが多く出現した。この年の10月には大麻取締法違反容疑で逮捕された伊勢谷友介の保釈の際にメントスコーラを要求した[45]YouTuberよりひとや、山口県防府市の墓の上で卒塔婆を振り回し叫び礼拝所不敬罪に問われた自称YouTuberなどが警察に逮捕または連行されている[46]。特に後者は「へずまりゅうの弟子」を名乗るなどしており、へずまりゅうの行為がほかのYouTuberに多大な悪影響を与えたとみられる。
人物[編集]
「しーちゃん」という名前で呼ばれている妻と結婚、2023年7月6日に式を挙げた[47]。
脚注[編集]
- ↑ ““迷惑系”ユーチューバー・へずまりゅうが参院山口補選出馬を表明 本名を使わず「悪名は無名に勝る」/デイリースポーツ online” (日本語). デイリースポーツ online. 2021年10月7日確認。
- ↑ “逮捕直前のへずまりゅうの密着動画が公開。過激な活動は地元・山口県のため?” (日本語). YouTubeニュース | ユーチュラ (2020年8月22日). 2021年10月7日確認。
- ↑ a b c 2021年10月8日中国新聞朝刊1面
- ↑ “2021参院補選・やまぐち:候補の横顔 /山口” (日本語). 毎日新聞. 2021年10月9日確認。
- ↑ “参院静岡・山口の補選が告示、24日投票” (日本語). 政治山. 2021年10月8日確認。
- ↑ 令和3年10月24日執行参議院山口県選挙区選出議員補欠選挙 候補者一覧
- ↑ “参院山口選挙区補選が告示、北村・河合・へずまりゅうの3氏の争いに : 参院選 : 選挙・世論調査” (日本語). 読売新聞オンライン (2021年10月7日). 2021年10月7日確認。
- ↑ a b c d e f “原田将大氏、参院山口補選に立候補表明 通称「へずまりゅう」、NHK党公認へ”. 中国新聞デジタル (2021年9月30日). 2021年10月5日確認。
- ↑ ““迷惑系”ユーチューバー・へずまりゅうが参院山口補選出馬を表明 本名を使わず「悪名は無名に勝る」/デイリースポーツ online” (日本語). デイリースポーツ online. 2021年10月7日確認。
- ↑ “迷惑系YouTuber「へずまりゅう」に有罪判決 懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年 名古屋地裁岡:東京新聞 TOKYO Web” (日本語). 東京新聞 TOKYO Web. 2021年10月7日確認。
- ↑ “参院補選あす告示・三つどもえの選挙戦へ(山口県) tys テレビ山口 - 県内ニュース”. tys.co.jp (2021年10月6日). 2021年10月8日確認。
- ↑ “へずまりゅう/原田将大👍 on Twitter: "生配信朝までオツコレ様です コレさんには去年からずっとお世話になっちょるけぇ絶対にプレゼントしたかった! 無い頭で考えついたのが大学の卒業証書じゃった! 事務所NGで会いに行けんで悔しかったけどいつかはあの場に立てるように今から真面目に頑張るわオラ👍 #コレコレ生誕祭生放送でツイート…” (日本語). Twitter. 2021年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月5日確認。
- ↑ “N党「へずまりゅう」擁立へ 自公、野党共闘、N党の争いに?|2021年09月|その他|政治|ニュース|新周南新聞社” (日本語). 周南・下松・光の地域のニュースを届ける新聞社|新周南新聞社. 2021年10月9日確認。
- ↑ トキめき新潟国体 少年フリースタイル個人対抗戦96kg級 (PDF)
- ↑ a b “へずまりゅうの意外な過去 レスリングで国体出場、警察官志望...コロナに「いち早く」警鐘も?” (日本語). J-CASTニュース (2020年7月18日). 2021年10月8日確認。
- ↑ “へずまりゅうの意外な過去 レスリングで国体出場、警察官志望...コロナに「いち早く」警鐘も?”. Jcastニュース (2023年8月22日). 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅう/原田将大👍 on Twitter: "昔はレスリングに没頭していてオリンピックを目指しちょった! インターハイや国体にも出場した! 右肩の怪我が治らんで俺は引退した! 同じ山口県代表の忍は俺の後輩であいつが銀メダルを取った時は死ぬほど嬉しかった! それと同時に嫉妬や憎しみを覚えた! そこで闇人格が生まれたんだろうな。"” (日本語). Twitter. 2021年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月5日確認。
- ↑ “参院山口補選3氏立つ/岸田政権初の国政選挙告示 与野党、衆院選の前哨戦”. 山口新聞 電子版. 2021年10月9日確認。
- ↑ “へずまりゅう「大学時代、人格がねじ曲がった…」良家の子息が“迷惑系”ユーチューバーへと堕ちた「いじめ」と「恋人の死」” (日本語). SmartFLASH (2021年9月29日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “ラファエルが弁護士の支援受け、迷惑YouTuberを刑事告訴へ”. ユーチュラ. 2023年8月22日確認。
- ↑ “2020年YouTube界の時の人となった “迷惑系YouTuber”へずまりゅう”. ユーチュラ. 2022年8月22日確認。
- ↑ “迷惑系YouTuberのへずまりゅう容疑者の滞在先でコロナ感染拡大 捜査員、留置所収容者も 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット) (2020年7月18日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “2位はへずまりゅう逮捕。2020年「ネット炎上事件」印象に残ったトップ10 | ページ 4 | bizSPA!フレッシュ”. bizspa.jp. 2021年10月12日確認。
- ↑ “感染ユーチューバー「名指し」…異例対応と個人情報の壁” (日本語). 産経ニュース (2020年8月3日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “ユーチューバーへずまりゅうを逮捕 罵声動画投稿の疑い”. 朝日新聞デジタル. 2023年8月22日確認。
- ↑ “「へずまりゅう」を逮捕”. ロイター. 2023年8月22日確認。
- ↑ “「へずまりゅう」と一緒に店を妨害 「わたきん」逮捕 大阪府警”. 産經新聞. 2023年8月22日確認。
- ↑ “アサ芸名物「裏流行語大賞」2020(1)渡部建はゲス道を極めるしかない” (日本語). アサ芸プラス. 2021年10月14日確認。
- ↑ “炎上どころか山火事も!岡村隆史は“燃えやすい話題”で致命傷、今年のネガティブ流行語”. 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する. 2021年10月14日確認。
- ↑ “ユーチューバーへずまりゅう初公判、無罪を主張 スーパーで会計前に切り身食べて盗んだ罪”. メ~テレニュース. 2021年10月5日確認。
- ↑ “元迷惑系YouTuberへずまりゅう、バイトクビに 「アンチの嫌がらせ」「俺の周りが不幸になるのを見たくねえ」” (日本語). J-CASTニュース (2021年9月23日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “元ユーチューバー「へずまりゅう」控訴棄却 会計前の魚食べ有罪判決”. 朝日新聞デジタル. 2023年8月22日確認。
- ↑ a b c “【衝撃の事実】有罪判決を受けた迷惑系YouTuber『へずまりゅう』に会いに行き、すべてを暴露してもらった…大物YouTuberとのやらせ、裁判所での嘘の涙…そして…”. Youtube コレコレチャンネル. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅうが格闘家デビューの〝みそぎマッチ〟で壮絶TKO負け「とにかく悔しい」” (日本語). 東スポWeb (2021年9月19日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “へずまりゅう、初懺悔!「実家は窓を割られ、就職も40社落ち。反省はしている、けど…」” (日本語). Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌] (2021年9月28日). 2021年10月8日確認。
- ↑ A4studio (2020年7月22日). ““迷惑系YouTuber”へずまりゅう、過去の活動も犯罪レベルだった” (日本語). 日刊SPA!. 2021年10月8日確認。
- ↑ “迷惑YouTuberがねおに突撃。ねおは「震えが止まらなかった」”. ユーチュラ. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅうに「カメラを回され、追い掛け回された」女性YouTuberが恐怖体験を告白”. ABEMA TIMES. 2022年8月22日確認。
- ↑ “ねおに“凸”のへずまりゅう、 VAZの弁護士からの警告書を公開”. ユーチュラ. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅう、逮捕されていたと発表。今後突撃は封印”. ユーチュラ. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅうが迷惑路線に走ったワケ「本名・原田将大はウケが悪い」「売れたい気持ちあった」 | 東スポWeb” (日本語). 東スポWeb (2021年9月9日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “【衝撃】唯一ヒカキンが恐れていた伝説のYouTuber「syamu」完全復活…実家にファンが不法侵入で警察沙汰、炎上の真相をすべて公開…そして〇〇開始…”. Youtube コレコレチャンネル. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅう氏の〝衆参選挙連投プラン〟が消滅へ | 東スポWeb” (日本語). 東スポWeb (2021年10月4日). 2021年10月5日確認。
- ↑ “へずまりゅうが参院山口補選に大惨敗で引退へ「なぜ6809票も入った?」と驚きの声”. AERAdot.. 2023年8月22日確認。
- ↑ “伊勢谷友介に接近した迷惑系ユーチューバー「よりひと」が逮捕、名誉毀損罪”. 日刊スポーツ. 2023年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅうの「弟子」が逮捕されるまで 好青年はなぜ「迷惑系YouTuber」と化したか”. J-cast ニュース. 2022年8月22日確認。
- ↑ “へずまりゅう披露宴で激怒「20人近いやつがドタキャンふざけるな」乾杯のあいさつは乾杯王子”. 日刊スポーツ. 2023年8月22日確認。
外部リンク[編集]
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