それいけ! 天安悶
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『それいけ!天安悶』(それいけてんあんもん)は業田良家による日本の4コマ漫画作品。『正論』(産業経済新聞社)にて、2013年5月号から連載中。
大華国の独裁者天安悶をの日常を描いた4コマギャグ漫画。主人公天安悶のモデルは中国共産党初代党主席毛沢東であり、ギャグタッチの作風で中国の独裁体制を批判する内容となっている。天安悶を含め作者の業田良家の過去の作品である『独裁君』のスピンオフ作品であり、一部登場人物や設定を引き継いでいる。
登場人物[編集]
大華人民共和国[編集]
- 天安悶(てんあんもん)
- 本作の主人公で、大華国最高指導者であり独裁者。田舎者らしく語尾に「っぺ」をつける。『独裁君』ではよく痰を吐いていたが本作では吐かない。死んだと思われて安置されていたが実は大文化大革命のときに風向きが悪くなったため40年間眠っていただけである。大大躍進政策で4000万人、大文化大革命で2000万人、ベチット侵略で100万人などで合計7000万人以上を虐殺しているが、歴史改ざんで全部桜国がやったことにしようとしている。モデルはの中国共産党主席毛沢東。
- 明明(みんみん)
- 天安悶の妻。夫の浮気が原因でしょっちゅう喧嘩しているが一緒に旅行に出かけるなどそれほど夫婦仲は悪くはない。甘いものには目がなく、スイーツを食べると頭がさえて良いアイデアを出すことがある。モデルは毛沢東の妻江青。
- 集金平(しゅうきんぺい)
- 党総書記で党主席天の側近をつとめるNo.2。大華国首脳部の常識人で天の暴走ぶりに毎度振り回されるが一緒になって悪事を働くことも少なくない。天の海外旅行中に主席の椅子に座るなど実際は野心があると思われる。『ガラガラポン日本政治』ではスーツ姿だが、本作では人民服を着用している。モデルは中国共産党総書記習近平。
- 鄧商売(とうしょうばい)
- 故人。大華国の現在を案じあの世から幽霊となって帰ってきた。天の後を受け最高指導者になり、先富論を掲げ社会主義市場経済を大華国に導入し経済発展の礎を築いた。なおあの世でも社会主義市場経済となっている模様。死後鄧商売語録なるものが発売され「白猫黒猫論」が世に出回っているが、天によって加筆修正が加えられ本人が言っていないことも書かれている。生前唯物論者として遺体を献体したり遺灰を散骨したりしたが、幽霊になった現在も唯物論を掲げあの世でも広め続けている。モデルは最高指導者鄧小平。
- 江沢眠(こうたくみん)
- かつてベチットでジェノサイドを行ったとしてスペインの裁判所で逮捕状が出されるが天によって名誉回復の裁判が行われる。しかし裁判でジェノサイドそのものが否定されることはなかった。前作にて「江沢山」という将軍が登場したが関係性は不明。モデルは元党総書記江沢民。
シャルル民主主義人民共和国[編集]
- シャルル・ド・クサイⅢ世
- 前作主人公シャルル・ド・クサイⅡ世の息子でありシャルル民主主義人民共和国の独裁者。Ⅱ世同様に天の訪問に毎回霹靂しているものの、大華国に積極的に働きかけて援助を引き出そうとしている。前作最終回でクーデターを起こし権力を握ったデジャンとの関係性は不明。モデルは朝鮮労働党委員長金正恩。
- シャルル・ド・クサイⅡ世
- 故人。前作「独裁君」の主人公。現在は遺体が安置されているが前作では軍服姿だったのに対し、本作では作業服のような服となっている。モデルは朝鮮労働党総書記金正日。
- シャルル・ド・クサイⅠ世
- 故人。シャルル民主主義人民共和国初代最高指導者でⅢ世の祖父。前作同様いつも歯を見せて笑っている。
南恨国[編集]
- パク・ゴネ
- 南恨国大統領。語尾に「ニダ」をつけてしゃべる。反桜国強硬派であり、各国の首脳に桜国の批判や愚痴ばかり漏らしている。その反桜国ぶりは天主席すらも嫌気がさすほどで、毎夜藁人形に釘を打ち込んで恨みを晴らしている。モデルは韓国元大統領朴槿恵。
米国[編集]
- 大統領
- 米国(こめこく)の大統領であるがいまいち影が薄い。作中では一度も名前は出てこなかったがモデルはアメリカ元大統領バラク・オバマ。
オソロシア国[編集]
- ラスプーチン
- オソロシア国大統領。あまり感情を表に出さない。アジアもヨーロッパも米国も大華国も嫌いだと公言して憚らないので世界から孤立している。クーデターを起こさないという理由で動物好きだが熊を見ると絞め殺したくなるらしく大華から送られてきたパンダ2頭を素手で殺している。柔道家としても一流で大統領になってから一度も負けたことがないが実際は部下に気を使われているだけである。一日中ウォッカを飲んでおり極寒のシベリアで凍死寸前に飲むウォッカがいちばんうまいとのこと。モデルはロシア大統領ウラジーミル・プーチン。
国連[編集]
- 潘気分(はんきぶん)
- 南恨国出身の国連事務総長。稀にパクゴネ同様に「ニダ」とつけてしゃべる。国連は中立ではないと宣言したり、世論をいちいち気にしたりと気が小さい。
エゲレス[編集]
- カメロン
- エゲレス国首相。莫大な投資を受けた結果大華経済に依存することになるが、実は大華経済が崩壊しても大儲けできると踏んでいる。
桜国[編集]
- アンベ
- 桜国総理大臣。大華国や南恨国に辟易している。モデルは日本国首相安倍晋三。
- ピース山鳩
- 桜国の富豪。桜国は桜国人だけのものではないというのが口癖。大華国も大華国人だけのものではないと発言し天の怒りを買い鳩小屋に入れられるもまったく気にしない。しかし自分の所有地が侵害されることには敏感。モデルは鳩山由紀夫。
- 甲野
- 山鳩らとともに各国に土下座外交を展開している桜国の要人。甲野談話は見直さないと断言している。前作独裁君でも似たような顔の人物が出ているが関係性は不明。西京外語大学の名誉講師に任命され学生たちに謝罪している。モデルは河野洋平。
登場国家[編集]
- 大華人民共和国
- 天安悶が統治する独裁国家。首都は西京(しゃきん)。社会主義市場経済を採用して独裁体制下で市場経済を導入している。経済優先で開発してきたため環境汚染がひどく、常にスモッグに覆われている。隣国のベチットやグイウルなどを侵略し、閣尖諸島を狙うなど領土拡大に邁進している。モデルは中華人民共和国。
- シャルル民主主義人民共和国
- シャルル・ド・クサイ一族が代々統治する大華の属国の独裁国家。首都は壌平(やんぴょん)。前作最終回で外国からの経済援助で豊かになった描写があったが本作ではそれがなかったことにされ毎年餓死者が出ている極貧国家のままである。前作同様核開発を天から戒められるが大華から核を買えと迫られる。モデルは朝鮮民主主義人民共和国。
- 米国(こめこく)
- 世界の警察を自認する作中最強の国家だが登場機会が少なく非常に影が薄い。大華の領土問題や環境問題に干渉してくる。
- オソロシア
- 大華の北に位置する大国。前作は同じ位置に同じく極寒の北国という設定のサビエト連邦があったが関係性は不明。監視国家でもあり、赤の広場を歩いている通行人は全員ラスプーチン配下の諜報員でありお忍びでやってきた天主席夫妻もすぐに捕捉されている。
- 桜国
- かつて大華や恨国、シャルル国などに軍を派遣した東にある島国。
- 南恨国
- シャルル国の南にある半島国家。北には北恨国という国があるが関係性は不明。
- エゲレス
- AIIB(アジアインチキ銀行)に入り、バラマキに買収されるなど経済的に大華に依存している。
- ベチット
- 名前だけ登場。かつて天が侵略して併合した国。100万人以上が虐殺されている。