お年玉回送
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お年玉回送(おとしだまかいそう)とは、日本貨物鉄道(JR貨物)が毎年1月1日・1月3日に南松本駅 - 篠ノ井駅間を篠ノ井線経由で運行している回送列車の俗称。
概要[編集]
大晦日である12月31日に、8081列車・6089列車として愛知県の稲沢駅から長野県の南松本駅まで石油タキ貨物を牽引したEF64形重連は、1月3日に稲沢に向かう折り返し石油返空運用に充当されるが、その間は塩尻機関区篠ノ井派出にて仕業検査を受けることとなる。その際に、2列車分の電気機関車をまとめて回送させることから、南松本 - 篠ノ井間では例年EF64形の4重単での運転が実施される[1][2]。迫力ある国鉄型電気機関車の4重単だが、運転される日付が1月1日・1月3日であることから、いつしか鉄道マニアからは「お年玉回送」と呼ばれるようになった。
しかし、EF64形での4重単での運行は2022年の運行が最後となっており、2023年は同じダイヤで運行こそされたものの連結両数が少なくなりただの重単、2024年に至ってはEF64形の重単にEH200形が連結され見栄えの悪い3重単となっている。巷ではこのことは「減額されたお年玉」と揶揄されている[3][4]。暫定最後の4重単での運行となった2022年シーズンは、雪晴れに国鉄特急色統一の上でエンド揃い[注 1]であったため、篠ノ井線屈指の有名お立ち台である稲荷山ストレートでは200人単位での撮影者が訪れた[5]。
列車番号は、南松本→篠ノ井間が8467列車または8087列車、篠ノ井→南松本間が8560列車または80列車。
使用車両[編集]
- 国鉄EF64形電気機関車(JR貨物愛知機関区所属)
- 長年にわたり、中央西線の貨物列車を牽引してきたベテラン機関車。しかし大宮車両所で行われる全般検査は2022年の1046号機を以って終了しており、今後は後述のEH200形に置き換えられていくこととなる。
- JR貨物EH200形電気機関車(JR貨物高崎機関区所属)
脚注[編集]
- 出典
- ↑ はてなブログ (2022年1月5日). “JR貨物からのお年玉!? EF64 4重連を狙う 2022”. 川崎鶴見鉄道録. 2024年1月1日確認。
- ↑ 金沢大学・金沢工業大学鉄道愛好会 (2022年1月8日). “お年玉回送を追いかけました”. FC2ブログ. 2024年1月1日確認。
- ↑ “【JR貨】8467レ:EF64-1024+EF64-1026(通称:減額されたお年玉回送)”. 2nd-train (2023年1月1日). 2024年1月1日確認。
- ↑ “【JR貨】8560レ:EF64-1024+EF64-1026(通称:減額されたお年玉返却回送)”. 2nd-train (2023年1月3日). 2024年1月1日確認。
- ↑ JURabbit Photo Blog (2022年1月1日). “R3/12/31~R4/1/1 お年玉四重連回送撮影記”. アメーバブログ. 2024年1月1日確認。
- 注釈