〈物語〉シリーズ

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〈物語〉シリーズ(ものがたりしりーず)は、西尾維新による小説のシリーズ。

なお、「〈〉」を取った「物語シリーズ」という表記も見られる事がある。[1]

概要[編集]

化物語』を始めとした一連のシリーズ。2023年現在、24タイトル30巻が刊行されている。[2]イラストは全てVOFANが担当。

名前の通りシリーズタイトルが全て「○物語」となっている。○には主に人偏もしくは獣編の漢字が入る事が多い。

サブタイトルがあり、名前には「キャラクターの名前+横文字」という法則がある。キャラクター名の方にはその話の主役になる人物が入る。

講談社BOXという1冊の値段が1500円の高いレーベルで発売されていたが、それでもかなりの人気があり、何百万部も刊行された。このレーベルが事実上廃止された現在でも講談社BOXの体裁のままで販売され続けている。

作品はいくつかのシーズンで分かれており、化物語~猫物語(黒)までが『ファーストシーズン』。猫物語(白)~恋物語までが『セカンドシーズン』。憑物語~続・終物語までが『ファイナルシーズン』。愚物語~結物語までが『オフシーズン』。忍物語~死物語が『モンスターシーズン』。戦物語が『ファミリーシーズン』となっている。

ストーリー[編集]

端的に言えば、主人公の阿良々木暦が周りで起きる怪異絡みの騒動を解決するという話である。

しかし、怪異とは関係ない話も結構ある。更に言えば主人公が阿良々木暦でない話も多い。あと何でもない会話や変態シーン、メタネタもたくさんある。


主な登場人物[編集]

主要キャラでも容赦なく殺すと評判の西尾作品としては珍しく、キャラクターの退場がかなり少ないのが特徴。[3]例え退場してもまた出てくることも多い。

主人公[編集]

阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
声-神谷浩史

ヒロイン[編集]

戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら-)
声-斎藤千和
八九寺 真宵(はちくじ まよい)
声-加藤英美里
神原 駿河(かんばる するが)
声-沢城みゆき
千石 撫子(せんごく なでこ)
声-花澤香菜
羽川 翼(はねかわ つばさ)
声-堀江由衣
阿良々木 火燐(あららぎ かれん)
声-喜多村英梨
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
声-井口裕香
忍野 忍(おしの しのぶ/キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
声-坂本真綾平野綾(佰物語)
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
声-早見沙織
忍野 扇(おしの おうぎ)
声-水橋かおり
老倉 育(おいくら そだち)
声-井上麻里奈

オカ研[編集]

  • 大学時代にオカ研サークルに入っていた面々。
忍野 メメ(おしの めめ)
声-櫻井孝宏
貝木 泥舟(かいき でいしゅう)
声-三木眞一郎
影縫 余弦(かげぬい よづる)
声-白石涼子
臥煙 伊豆湖(がえん いずこ)
声-ゆきのさつき
手折 正弦(ており ただつる)
声-子安武人

バンパイアハンター[編集]

ドラマツルギー
声-江原正士
エピソード
声-入野自由
ギロチンカッター
声-大塚芳忠

その他[編集]

日傘 星雨(ひがさ せいう)
声-日笠陽子
沼地 蠟花(ぬまち ろうか)
声-阿澄佳奈
死屍累生死郎(ししるいせいしろう)
声-小山力也・神谷浩史(不完全体)
臥煙(神原) 遠江(がえん(かんばる) とおえ)
声-根谷美智子

作品一覧[編集]

なお刊行順=本編の時系列順ではないので注意。

巻数 タイトル 初版発行日付
1 化物語(上) 2006年11月1日
2 化物語(下) 2006年12月1日
3 傷物語 2008年5月7日
4 偽物語(上) 2008年9月1日
5 偽物語(下) 2009年6月10日
6 猫物語(黒) 2010年7月28日
7 猫物語(白) 2010年10月27日
8 傾物語 2010年12月24日
9 花物語 2011年3月31日
10 囮物語 2011年6月28日
11 鬼物語 2011年9月28日
12 恋物語 2011年12月20日
13 憑物語 2012年9月26日
14 暦物語 2013年5月20日
15 終物語(上) 2013年10月21日
16 終物語(中) 2014年1月29日
17 終物語(下) 2014年4月1日
18 続・終物語 2014年9月19日
19 愚物語 2015年10月5日
20 業物語 2016年1月15日
21 撫物語 2016年7月27日
22 結物語 2017年1月12日
23 忍物語 2017年7月20日
24 宵物語 2018年6月14日
25 余物語 2019年4月17日
26 扇物語 2020年10月28日
27 扇物語(上) 2021年8月19日
28 死物語(下) 2021年8月19日
29 戦物語 2023年5月17日
  • 佰物語(2009年8月4日、ISBN 978-4-06-215369-0)
  • その他短々編など多数あり。

アニメ[編集]

2021年現在「化物語」~「続・終物語」までがアニメ化されている。全てシャフト制作。[4]ざっとこのシリーズを知りたいならこれがオススメ...と言いたいところだが約100話もあるんだよな...。

原作以上に人気があり、一時期はほぼ毎年のように新作が作られていた。

各DVD/BDには、西尾本人の脚本にあるキャラクター2名の副音声(オーディオコメンタリー)が収録されている。なお、このようなタイプのオーディオコメンタリーは後のアニメの円盤販売商法に強く影響を与えた。[5]

漫画[編集]

「化物語」というタイトルで、大暮維人作画による漫画が現在少年マガジンで2018年~2023年まで連載していた。なお化物語と言っておきながら、傷物語のなど別の話も描かれた。

原作でカットされた名シーンに定評がある。

脚注[編集]

  1. というか「〈〉」が機器によっては正しく入力しにくいっぽい
  2. コラボ作品である「混物語」含む。
  3. ただし登場時点で既に死んでたり、事実上不死身であるキャラクターが複数いる。
  4. なお、シャフ度が注目を浴びたのもこの作品。
  5. なお出演者によるちゃんとしたのも「あとがたり」として収録されている。

外部リンク[編集]