SoundHound
SoundHound(サウンドハウンド)とは、流れている音楽を聴いて曲を識別できる、曲名検索アプリ。ラジオ、テレビ、店などで流れている曲や、気になる曲の鼻歌(アカペラ)を聴いて曲名が探せるという音楽の発見が可能。パソコンにおけるウェブサイトでは「midomi」。オレンジ色のボタンがあり、ここを押すと認識が開始され、画面表示には途中からは「歌っていますか、それともハミングしていますか?」と出る。曲を聴かせる時間は最大21秒(以前は最大18秒)までで、鼻歌検索できる最小時間は最低8秒以上であり、10秒を超えて長めに歌うと認識精度が上がる。途中で終わりたいときは再びオレンジ色のボタンを押す。曲名を鼻歌で検索する場合、移調、チューニングの変更、電子ピアノ(電子キーボード)、DTMにおけるメロディー音色の変更、替え歌も認識可能。SoundHoundの鼻歌検索の音域で、音程感(音感)をギリギリ認識できる基音周波数の範囲は、楽器の音色が、基音を8フィートとし、基音に整数次倍音を複合した音色=8フィートのみの音色の場合、最低音で約77.78HzのE♭1(D#1) 注、最高音=上限で約3322.44HzのA♭6(G#6)である。女声の音域の上限は、基音周波数約783.99HzのG音である。SoundHoundの鼻歌検索の音域の上限は、人間の女声の音域の上限よりは約2オクターブ上まで行く。
また、各楽器の音色をオルガンのようにフィートをミックスしてオクターブで重ねて鳴らしたり、微妙な速度変更も鼻歌検索が可能。検索履歴表示も対応。また、ナレーションが入るCM曲なども、かなりの精度で検索が可能である。
注 事実上、低音楽器がメロディーを担当すると音程感やどれがメロディーかが少しでもわかりにくく、コードネームでは表せなくなり、コード(和音)が基本形か転回形かがわからず、曲のバランスが悪く、重苦しい響きになり、曲として成立しなくなる。
midomi[編集]
midomi(ミドミ)とは、 米国の「Melodis Corporation」が運営しているパソコンの楽曲検索サイトである。スペック・機能はスマホのアプリ「SoundHound」と全く同じである。パソコンにおけるSoundHoundの機能の楽曲検索サイト。ただし、midomiには、曲検索の履歴表示は無いので、midomiで検索した曲名を登録するには、パソコンでプリントスクリーンする必要がある。Midomiにおける曲検索で、音漏れしないようにする場合は、イヤホンプラグが2つあるオーディオケーブルがいる。
メロディー音色の変更について判定[編集]
◎…高い確率でヒット
○…普通の確率や半々以上でヒット
△…ヒットしにくく、なんとか根気よく繰り返してやれば少しでもヒットした
×…何度やってもヒットしなかった
メロディー音色の変更 判定 人間の声 ○〜◎ ハーモニカ ◎ ストリングス/シンセストリングス ○〜◎ グランドピアノ 注1 ○(?) クラリネット ◎ 矩形波リード ○~◎ ノコギリ波リード/シンセブラス ○~◎ リードオルガン ○〜◎ トロンボーン ◎ フルート/ピッコロ 注2 △(?)〜○(?) オカリナ ○〜◎ リコーダー ◎ サイン波リード 注3 ×~○(?) (低音域は×、高音寄りの音域でやれば○) ドローバーオルガン △〜○(?) (やや高音寄りの音域でやれば○) パーカッシブオルガン ○〜◎ ロックオルガン 注2 △(?)〜○ パイプオルガン △(?)〜○ (基音周波数がやや高音寄りの音域でやれば○) トランペット ◎ ホルン 注4 〇(?) サクソフォン ◎ アコースティックギター 注1 ○ オーバードライブギター 注2 ○(?) ディストーションギター 注2 △〜○(?) オーボエ ◎ ファゴット ◎ シンセベース ○~◎
注1 ピアノやギターは減衰音なので、高音になれば音の減衰が早くなり正しく聴き取れなくなる。
注2 特にこの音色は、電子ピアノ(電子キーボード)などのメーカーにより、音源が多少異なる場合がある。フルートやピッコロは、ノイズが入る場合もあるため、ノイズが入ると聴き取りにくくなる場合もある。
注3 サイン波リードは倍音が全く無く、基音のみの最も単純な波形の音で、最も柔らかく完全にこもった音色で、中音域だと検索できない可能性が高く、高音域なら検索できる。サイン波リードはGeneral MIDI(128音色)の音源には無いので、General MIDI音源では代わりにGeneral MIDI音源の80番のオカリナがこの音色に近い。
注4 ホルンは倍音が少なく、柔らかく、ややこもった音色で、コード(和音)を作って演奏することが多く、メロディーとして吹かれることは少ない。倍音が少なく、柔らかく、少しでもこもった音色だと中低音域〜中音域ではちょっとでも聴き取りにくくなる。
曲名を鼻歌(アカペラ)で検索するときに、メロディー音色の変更については、人間の声以外に、ハーモニカ、ストリングス、ピアノ、クラリネット、シンセサイザー、トランペット、トロンボーン、フルート、ピッコロ、オカリナ、リコーダー、ハモンドオルガン、パイプオルガン、ギターといった様々な音色でも曲を検索できる。倍音はなるべく多い方が曲を検索しやすい。試しに、曲を検索しやすい音色から順番にやるとよい。
余談?[編集]
鼻歌検索時、キーを変えた状態で曲を検索すると、場合によっては鼻歌検索にならず、違う曲が出る時も少しはある(?)。
関連項目[編集]
- 音高
- 音域
- ノートナンバー
- アプリ
- スマホ
- 周波数
- 音感
- 楽器
- 音色
- 鍵盤
- Android
- Google Play
- キーボード (楽器)
- 電子ピアノ
- ピアノ
- チューニング
- MIDI
- DTM
- General MIDI
- 速度記号