音感

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音感(おんかん)とは、音名・音程を正しく認識できる・答えられる感覚。ドレミの音名を感じられる音の認識。音程感、絶対音感、絶対音程感、ピッチ感とも呼ばれる。単に「音感」、「音程感」といえば、「絶対音感」のことを指す。

音感を構成する要素は、ドレミの音名の他に、音高の聞き分け=音の高低の判別、音程差、チューニング、周波数、音階、音色、和音(コード)といった、楽音の性質を聴き分ける能力がある。英語ではsense of pitch。sense=感じる、感知。pitch=音高、音程。ここで、音程との違いは、音程は、2つの音のピッチの差であるが、音の高さを表すピッチのことを「音程」という場合もあるので、紛らわしい。「ピッチ」も参照。

絶対音感も同じような意味である。絶対音とも書かれる。絶対音感とは、ある音を単独で聞いたときに、他の音高と比較すること無く、その音名を正しく答えられるのに加え、標準的な音高とずれているかどうかまで判別する能力。固定ドを感じられる認識。「音程感」は、音高を聴き分ける能力、音高を聴き分けられる範囲のことである。

実音の音高のオクターブ表記を厳密に区別するためのものは、「周波数:Hz」で表す。音感認識時に、使用する楽器の音色及び周波数成分は、基音のみの音色「サイン波リード、オカリナ」か、基音に整数次倍音を複合した音色「ノコギリ波リード」の2つを用いる。

音感を認識できる上限(ギリギリ上の方)は、周波数4kHz辺り(正確には約4186.01HzのC7)である。88鍵のピアノの最高音に相当する。絶対音感の上限(88鍵のピアノの最高音)を超えると、88鍵のピアノの音域外の高音で、絶対音感があまり無い音となり、オクターブの判別も困難で、不快で楽曲として使用不可能な音になる。簡単にはどれを聴いてもほとんど同じような音名・音高に聴こえてしまう(unintelligible[incomprehensible] pitch)。違う音同士の周波数があまり違わなく聴こえる。特に88鍵のピアノの最高音より半音3つ上(E♭7,D#7)=約5kHzの音になると、絶対音感がほとんど理解できず、不可解なピッチとなる。この音高は、鋭い感じの音で、キンキンとした金属的な響きを持つ。MIDIでは、ノートナンバー0~127で、約8.18HzのC-2~約12543.9HzのG8までを扱える。

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