チューニング

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チューニングtuning)とは、楽器を調律して周波数の音程を合わせること。音を調和させること。音合わせ。ピッチを揃えること。音高を微調整すること。ピッチを修正・調整すること。

ギターやベースなどの弦楽器では「調弦」、ピアノでは「調律」という。

セント単位で表すものと、Hz単位で表すものがある。Hz単位については、「周波数」を参照。

セント単位の場合、リセットは0セントで、設定値は-100~0~+100の201段階あり、1/100半音単位で設定ということになる。半音を100分割した音程。±1半音の範囲で変化する。例えばチューニングのセント単位を-100に設定すると半音下がり、+100に設定すると半音上がる。∓50セントは∓1/2半音、微分音となる。

Hz単位の場合、リセットは440Hzで、このピッチはA音ラの音)。440Hzは、楽譜上で、ト音記号の第2間に位置する音である。設定値は約415.3Hz~約466.2Hzの間で調整することができ、0.1Hz単位で設定ということになる。±1半音の範囲で変化する。例えばチューニングのHz単位を415.3Hzに設定すると半音下がり、466.2Hzに設定すると半音上がる。440Hzに対する割合からセント値を計算すると、0セントは440Hz、-100セントは約-415.3Hz、+100セントは466.2Hzということになる。

鍵盤では、12平均律=半音単位によってオクターブを区切っているものに対し、チューニングでは、ドより高く、ド#(レ♭)より低いような微妙な音高の存在である。チューニングは、半音の更に半分の四分音・微分音、その更に半分の八分音などの全ての音に設定するためのものである。各倍音の音程にもある。

チューニングのピッチで、セント単位が0セント=440Hzの各ピッチは、440Hzに対する1オクターブ=220Hzと440Hzのオクターブを12等分割したものである。440Hzに対する各半音の周波数である。

チューナーを使わないチューニングは、440Hzの音叉を用いる。

チューニングのセント単位を測る機械は、チューナーという。チューナーはチューニングメーターとも呼ばれる。チューナーで、周波数を測定できる範囲は、普通、最低音で約32.7Hz(C0)~最高音で約4186.01Hz(C7)の7オクターブである。チューナーの機能には、設定は、「音名設定:英語音名」「オクターブ番号の設定」が付いている。音名設定は、「英語音名…シb=Bb、シ♮=B/ドイツ音名…シb=B、シ♮=H」切り替え機能である。オクターの番号の設定については、ページ「オクターブ」を参照。

チューニングする時の音高が440Hzなのは、もしその1オクターブ下の220Hzだと、サイン波リードという一番柔らかな音色(純音、余分な倍音を全く含まない音色)でチューニングする時に、低音側になると暗く重厚で、絶対音感(音程感)がだんだんわかりにくくなり、同時に音量もだんだん聴こえにくくなり、高音側になると明るく華やかで、シャープネスが強く、輝かしいクリアな音色で、光を放つように煌びやかな響きになり、絶対音感(音程感)がはっきりしていてわかりやすくなり、フォルティッシモが出やすいからである。逆に、高すぎても絶対音感(音程感)がわかりにくくなることがある。よって、220Hzだとちょっとでもチューニングがしにくく、440Hzの方がチューニングがしやすいということがわかる。チューニングできるピッチの上限は、周波数4kHz辺り(正確には約4186.01HzのC7)である。88鍵のピアノの最高音と同じ理由による。この上限を超えると、絶対音感(音程感)がほとんど無い音となり、簡単にはどれを聴いてもほとんど同じような音名・音高に聴こえてしまう。チューニングが不可能に近い。

チューニングのピッチが440Hzのものは、基本となるピッチ、オリジナルのピッチ、標準ピッチである。

オーケストラ、吹奏楽の楽器のチューニングのピッチは、実際は441Hz(セント単位は+4セント)で行う。

ピッチが440Hz(チューニングのセント単位が0セント)辺りの場合、イメージは、オリジナルのイメージで、クリアで透明感があり、自然的風景や晴れた空のイメージを持つ、にぎやかな感じで、豊かさがあり、純粋で、新鮮で目新しく、ナチュラルとニュートラルな感じで、清潔感があり、スッキリした感じがする。

チューニングのセント単位が±50セントのものは、「微分音」「四分音」と呼ばれ、ピッチは、下側は「約427.47Hz」、上側は「約452.89Hz」となる。微分音は、半音より狭い音程である。

チューニングのセント単位が「±50セント」の微分音=四分音のイメージは、「A=440Hz、0セント」に比べて雰囲気ががらりと異なり、憂鬱で、曇った感じで、灰色がかった感じで、透明感が失われ、どこか孤独感があり、夕方の砂漠のイメージで、色彩的には赤のスポットライトを照らしたホテルのような柔和な響きで、夢想的で、音響効果に乏しく、音響が悪く、すっきりしない感じで、古びたような古臭い曲調で、地味な感じで、にぎやかでないイメージがする。±50セントのチューニングのピッチでは、どの音名か混乱してしまう。±50セントのチューニングのピッチは、自然界の楽器ではチューニングできない場合もある。

実際の英語の発音記号は「tyoo・nuhng」で、日本語のカナ表記・カタカナは実音「テューニング」に近い発音である。

真ん中のド(C3)~B3のアルトオクターブの範囲で考えた場合の、±50セントのチューニング、四分音の周波数[編集]

チューニングのセント単位が±50セントに対する各半音の周波数。

  • C3-50セント=約254.18Hz
  • C3+50セント、C#3-50セント=約269.29Hz
  • C#3+50セント、D3-50セント=約285.30Hz
  • D3+50セント、Eb3-50セント=約302.27Hz
  • Eb3+50セント、E3-50セント=約320.24Hz
  • E3+50セント、F3-50セント=約339.29Hz
  • F3+50セント、F#3-50セント=約359.46Hz
  • F#3+50セント、G3-50セント=約380.84Hz
  • G3+50セント、Ab3-50セント=約403.48Hz
  • Ab3+50セント、A3-50セント=約427.47Hz
  • A3+50セント、Bb3-50セント=約452.89Hz
  • Bb3+50セント、B3-50セント=約479.82Hz
  • B3+50セント=約508.36Hz

微分音・四分音に対する音名は、「約427.47Hz以上〜約452.89Hz以下」の範囲の音の高さを「ラ」として扱ったものである。「約427.47Hz以下」は「ラ♭(ソ♯)」、「約452.89Hz以上」は「シ♭(ラ♯)」扱いとなるものである。約427.47Hzは「ラ♭(ソ♯)」と「ラ」の中間で、約452.89Hzは「ラ」と「シ♭(ラ♯)」の中間の音の高さである。理論上は、オクターブを24等分したものである。四分音は1/4音、1/2半音である。

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関連項目[編集]