非常食

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非常食(ひじょうしょく)とは、災害や海難事故・山岳遭難などで補給が途絶えたり炊飯ができなくなるなどの非常事態に備えた保存食料品をいう。救荒食物もここに含まれることもある。

概要[編集]

備蓄を行うために保存期間の長い保存食や簡単な調理ができる食品が多い。災害以外にも、長期の航海軍隊の行軍、登山にも活用できる。「貯蔵食」であり「デポジット」しておくため、水や燃料(ときには酒)とともに「デポ」とも呼ばれ、日本語では「デポる」と動名詞化もされている。

歴史[編集]

救荒食とも関連がある。飢饉で食料がなくなったとき、普段は口にしないヒガンバナマムシグサといった有毒植物を水煮晒して澱粉として毒抜きして食料としていたほか、自然災害時などにおいて胃腸の活動を維持するために食物繊維(ダイエタリー・ファイバー)によって胃腸の活動を維持するための食物として用いられ、ワラビゼンマイほか「蒟蒻」「和布」、「すぐき」「いもがら」のように日常食や郷土食として定着したものもある。
「かてもの」は、「かてて加えて」という言葉で知られるように、「米飯に加えて増量するもの」の意である。「おしん」で有名になった「大根飯」が代表的であるが、麦飯栗飯や蘇東坡考案と云われる「二紅飯」など各種あり、特に麦飯は「麦とろ」には欠かせず、カレーライスにも合う。「金曜日はカレーライス」は旧海軍以来の伝統であるが、「横須賀海軍カレー」をうたった横須賀で食って白飯だったら正直ガッカリである。
なお、「レトルトカレー」と「パックご飯」は非常食の定番ではあるが、「麦飯パック」がないところは残念であるかもしれない。なお、アルファ米や缶メシなども非常食であるが、東日本大震災(阪神淡路大震災かもしれない)において陸上自衛隊が缶メシを出したところ、中身が赤飯だったので被災者の心象を悪くしたという話がある。

関連項目[編集]