雑草
雑草 (ざっそう、英: Weed)とは、一般的には草本のうち
- 人為的に栽培されない
- 食料として栽培されない - ハコベやナズナやコオニタビラコは、「七草粥」の材料として市場に出回ることはあっても、それ以外ではあまり栽培されない。
- 鑑賞されるような壮麗な花をつけない - とはいえ菜の花や諸葛菜(ムラサキナバナ)やスミレ(マンジュリカ。食用ともなる)などは一部に愛好者がいたりする。
といった、野菜ではなく野草の一部をいう。
英語ではweedあるいはgrassとも言うが、"tea"、"pot" とともに大麻を意味する俗語でもある。
中には木本であっても雑草扱いをされているものがあり、シュロやトウネズミモチ、果てはビワやニセアカシアなども雑草として駆除されることもある。とはいえニセアカシアはセイヨウミツバチの蜜源となるため、駆除に対しては賛否両論がある。いわゆるレンゲソウやムラサキウマゴヤシは緑肥として重用され農家には愛されるが、ニセアカシアは外来の樹種であり街路樹として用いられるため、縄張りを気にしなくてもいいという感覚があるのかもしれない。
概要[編集]
「最兇の雑草」として知られる外来雑草のひとつがワルナスビであるが、それ以外の種はそれほど迷惑ではない。適切な環境管理によって絶滅することが多い。雑草が生えるニッチがあるから雑草が生えるだけであって、農耕を行なっているからこそ(ニッチとしての)農地に雑草が侵入するというだけの話である。昭和天皇陛下は、「“雑草”という草は、ありません」と仰った。
農耕社会においては圃場に生えて栽培されている作物から光や養分を奪い、害虫や病気を移される歓迎されない存在とされ、除草の対象となる。栽培植物は品種改良を重ねた事で繁殖力が弱くなっており、雑草との生存競争には勝てないことも多いとされる。種子の寿命が数年〜数十年と長く、繁殖能力は高く定期的な除草作業は必須とされることもある。「本体は刈りとっても根っこが残っているとまた生えてくる」ため、「草の根」(“grass weed”)という表現ができた。香港などでしぶとく抵抗していらっしゃる方々は、この意味での「草の根」である。それゆえ「雑草魂」のようにポジティブな意味合いで使われることもある。
少ない栄養素でも成長し、アスファルトやブロック塀などの僅かな隙間に生える姿はよく見かけられ、スキマ植物と呼ばれることもある。ハコネシダ(アジアンタム)などがよく知られる。
ただし時としてヤバい奴がおり、特定外来生物のひとつオオキンケイギクがいる。
種類[編集]
特定の植物を分類する言葉ではないものの、蘚苔類([コケ植物]]やシダ植物も雑草とされることはあまりない。木本の裸子植物は「草」ではないためあまり該当はせず、ほとんどが被子植物のイネ科やキク科である。また、農作物の雑草が作物となった例としてエンバク、ライムギがある。
主な草むしりのターゲットとしては、「ハルジオン」「ヒメジョオン」「ヒメムカシヨモギ」「セイタカアワダチソウ」あたりである。
脚注[編集]
関連項目[編集]
- すみっコぐらし#ざっそう
- けなげ組
- のらスタイル
- 植物図鑑 運命の恋、ひろいました - 男性主人公が「雑草という植物は無いんだ」と言うセリフがある。