草むしり
草むしりとは、もっぱら野外で行われる、体験型の学習やレジャーなども兼ねることのある作業である。
狭義には、「草(主に雑草)を毟って捨てたりする行為」をいう。「草取り」「草抜き」ともいう。
園庭における剪定の一部であろう。
概要[編集]
自然環境・圃場・庭園(花壇なども含む)などにおいて、植生環境の管理のために行われる。必ずしも草本のみが対象となるわけでもないので、ときに重機が出動したりもする[1]。ただし基本は手と目(と、頭)である。
代表的なものとしては、公園における外来雑草の駆除がある。栽培している(あるいは、自生している)植物が(外来雑草などの)侵入を受けることの対策である。
他には、日陰になったり、栄養を取られたりして成育が妨げられたりしないようにする手入れの作業がある。また、見た目を維持する際に行うこともある。花壇などでは、花期の終わった一年草をごっそり抜いて新しく別の花の苗を植えるときに行うこともある。
狙った草をピンポイントで抜くときには、テコつきの雑草抜きも使う。たとえば「西洋タンポポだけを抜きたい」場合などがある。葉はサラダになり根はタンポポ茶やキンピラとして利用できる。ヘラオオバコだけを抜いて捨てるなども同様。
草むしりには、ものによっては手袋を使ったほうがよいものがある。ワルナスビやアザミやイラクサなどの棘のある雑草である。こいつらと戦うときには、ガラス屋が使うような手袋が要る。
棘や毒のないもの(たとえば野菜の間引き利用など。もっともこれを「草むしり」と呼ぶ人はあまりおらず、「うろ抜き」などという)は、基本的には素手で行う。どうせ後で泥を落とすのだから、そのときついでに手洗いをすればいい話だ。
たまにハイビスカスのようにヌメヌメの汁を出す植物があるため、その場合は手袋を着用するのをおすすめする。クワズイモなども後で痒くなるとされる。
下手に根を残しておくとヤバいものは、今後生えてこないように、移植ごてで根こそぎゆく。ワルナスビなどが対象となる。
草むしりの亜種[編集]
草は、花鋏などで切ることもできる。ハーブ類ではよくやる。韮や小葱は根際で切るとまた伸びてくる。ただ、ある種のハーブは枝が込んできて姿が悪くなることもある。
あとスコップやシャベルなどを利用して、根本から抜くことができる。ドクダミが蔓延したりしたときはこれになる。
あと花鋏と同じように鎌で切る方法もある。兎の餌用に麦類を育てるときはこれである。ただし枯れたら根こそぎゆく。
だが刃物のため使われないことが多いが、効率的ではあり。
あと最後にためておくようで失礼だが、草むしりは除草剤を撒くことで省くことができる。ただし、除草剤の種類によっては効かない相手もいる。
ただ、周りに枯らしたくない植物がある場合は、上のような手作業をするのをおすすめする。