金勝寺 (奈良県平群町)

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金勝寺(きんしょうじ)とは、奈良県生駒郡平群町椣原に存在する真言宗室生寺派の寺院である。山号は椣原山。

概要[編集]

元山上口駅から北東およそ500メートル、平群川北岸にある寺院で、寺伝では奈良時代天平18年(746年)に行基春日大社に参篭中、竜神のお告げを受けたとして聖武天皇の勅許を得て、椣の霊木に薬師如来などを刻んで堂宇を建てたのが起源といわれている。当時、境内は四町四方、寺領は700石で、七堂伽藍と塔頭三六を擁して隆盛を極めた。

しかし、戦国時代の天正年間(1573年から1592年)、織田信長から離反した大和国戦国大名松永久秀の兵火に遭い、寺領まで奪われて一気に衰退したという。

山門をくぐり石段を上ると、寛文5年(1665年)に建立された本堂のほか、持仏堂、阿弥陀堂、鐘楼などがあり、他に竜神を祀る鎮守社などもあり、小規模ながらまとまった寺観がある。本堂西の岸壁に「康正2年(1456年)・快憲・天正16年(1588年)」などの銘がある不動明王像など、14体の摩崖仏が刻まれている。

アクセス[編集]