郵政省クモユ143形電車

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国鉄143系電車 > 郵政省クモユ143形電車

郵政省クモユ143形電車 (ゆうせいしょうくもゆ143かたでんしゃ)は、かつて郵政省が所有していた郵便車 (鉄道車両)である。

概要[編集]

高崎線信越本線普通列車の電車化によって3両が製造された。抑速装置がつき、勾配区間でも一定の速度で運転ができた。車体構造、室内は郵政省クモユ141形電車と同様であり、また同じく冷房車であるが、クモユ141はAU12であるのに対して本形式はAU13である。

運用[編集]

昭和59年2月1日日本国有鉄道ダイヤ改正により取り扱い便が廃止されて護送便と締切便のみの扱いとなり、さらに昭和61年11月1日日本国有鉄道ダイヤ改正に先駆けて昭和61年9月30日鉄道郵便局廃止により郵便車 (鉄道車両)による託送は廃止され、本形式による運用も廃止されて廃車解体され、鉄道郵便局も廃止された。このときの車齢はわずか4年で、廃車まで一度も全般検査を通らなかった。改造から僅か16年で用途廃止となった国鉄クモユニ82形電車の僅か2年後に後を追った形となった。
約半年後の国鉄分割民営化および国鉄清算事業団譲渡を踏まえた休車とせず、廃車解体となったことで後年のクモハ123の改造種車の不足要因ともなり、瀬戸大橋線開業後の宇野線末端区間向けには旧型荷物電車クモニ83形改造のクモハ84を登場させなければならなくなった。

参考文献[編集]