カニ

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排水溝にいるカニ。

カニ)とは、節足動物門、十脚目短尾下目に属する生物の総称。いわゆる甲殻類(甲殻亜門)に属する。

概要[編集]

主に水中で活動するが、ベンケイガニ類やアカテガニなど乾燥に強い種類ではかなり陸寄りでも観察される排水溝や人家の周りにも出現することがある。[1]
左右一つずつのハサミ(鉗脚)を持つ。餌を掴んだり、闘争、威嚇などに用いる。求愛行動にも用いられ、シオマネキなどの例がある。
食用種は全般的に、高級な海産物とみなされている。庶民にはなかなか食べられないものである。ゆでる、焼く、鍋、刺し身などの食べ方が一般的。イシガニやショウジンガニやガザミのような小型種であれば味噌汁やラーメンの具にしてもおいしい。

代用品的に、蟹の身を模したカニかまぼこと呼ばれる蒲鉾も製造されている。株式会社スギヨの販売する「かにちゃいまっせ」のように、一見しただけではカニの身と区別のつかないようなものもある。でも、カニではない。

分類上は異尾下目で、どちらかといえばヤドカリに近いタラバガニヤシガニ等も、カニに似ているので一般的にはカニと扱われる。味もまぁ似たようなもの。

また、数少ない純淡水性の種類であるサワガニは山間部で珍重され、甘露煮や揚げるなどして食用に供される。
モクズガニ(異名はズガニ)も汽水域で採れ、大変美味である。いわゆる上海蟹もこの一種であるが、「茹でたてがおいしい」「産卵の時期が月齢による」といった条件があるため、活けものの輸入はタイミング狙いである。しかも要注意外来生物であるため活けものの輸入ルートに食いこむのはなかなか難しい。横浜中華街とかで「次の船はいつだ」「××日。ブツは確か」とかいった会話をしている奴は、べつに「チャイニーズマフィアの怪しい取引」では …… ないこともないが、天地會系のグループのメンバーだと認識されているという話でしかない。ロータリークラブライオンズクラブのメンバーからの紹介とかだと話がしやすい。
カニに限らず淡水の生き物は寄生虫の危険があるので、生はやめたほうがいい。かといって加熱しすぎると美味くないので、零下二十度くらいで強かに冷凍してから、急速解凍したのち低温でゆっくり加熱(蒸すのがベストである)するのがよい。茹でるのもひとつの手だが、出汁成分が逃げるうらみがある。ジップロックに入れて低温調理器で加熱調理するのがとりあえず現実的だが、家庭ではなかなか難しい。

関連項目[編集]

  1. じっさい、新宿副都心の工事現場でベンケイガニを目撃したのは一種のトラウマではある。