白い巨塔
(白い巨塔 (1978年のテレビドラマ)から転送)
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白い巨塔(しろいきょとう)とは、山崎豊子の原作で昭和38年(1963年)9月から昭和40年(1965年)6月までサンデー毎日で連載され、発行部数累計600万部のベストセラー小説である。続編は昭和42年(1967年)から昭和43年(1968年)まで連載された。
概要[編集]
浪速大学の教授の座を野心的に狙う外科医の財前五郎と対照的な里見脩二の2人の医師を通し、癌の検査・手術、魑魅魍魎とした教授選挙、誤診裁判を通して医学界に渦巻く人間の欲望と打算を描いている社会派小説である。財前はあらゆる手を尽くして教授選挙を勝ち抜くが、ドイツ学会以降、ある連絡をきっかけに人生が転落していくことになる。
放送期間[編集]
昭和[編集]
- 昭和40年(1965年)8月から昭和41年(1966年)1月まで文化放送でラジオドラマとして放送(主演:田宮二郎)。
- 昭和41年(1966年)に映画化(財前:田宮二郎。里見:田村高広)。
- 昭和42年(1967年)4月から9月にNET(現在のテレビ朝日)で連続ドラマとして放送(財前:佐藤慶。里見:根上淳)。
- 昭和53年(1978年)6月から昭和54年(1979年)1月にフジテレビで連続ドラマとして放送(財前:田宮二郎。里見:山本学)[1]。
平成[編集]
- 平成2年(1990年)4月にテレビ朝日で2夜連続ドラマ化で放送(財前:村上弘明。里見:平田満)。
- 平成15年(2003年)10月から平成16年(2004年)3月までフジテレビで2部化して2クールにわたり連続ドラマで放送(財前:唐沢寿明。里見:江口洋介)[2]。
- 平成19年(2007年)に韓国で連続ドラマ化。
令和[編集]
出版[編集]
- 単行本
- 『白い巨塔』(1965年、新潮社)『続 白い巨塔』(1969年、新潮社)
- 『白い巨塔』愛蔵版(1994年、新潮社)
- 文庫
- 『白い巨塔』上・下『続 白い巨塔』(1978年)
- 『白い巨塔』上・中・下(1993年)※『続 白い巨塔』を『白い巨塔』下巻に新たにまとめたもの。
- 『白い巨塔』1 - 5(2002年)※『白い巨塔』を1巻 - 3巻にまとめ、『続 白い巨塔』を4巻、5巻にまとめたもの。活字が大幅に拡大。
- すべて新潮文庫。2002年の新装版は、1978年版のドラマのCS再放送・DVD発売などをきっかけに発行された。2003年のドラマ化の際には、ドラマのワンシーンの写真などが帯を飾った。このうち第2巻の帯にはドラマ化に際しての山崎のメッセージが記されている。5巻を収めた箱詰めセットも販売されたが、箱はドラマの出演者の写真(ポスター)を使用したもの。
- 全集
- 『山崎豊子全作品』全10巻(1985年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』全27巻(2004年、新潮社)
映像化作品[編集]
前述の通り、国内で幾度も映画等で映像化され、そのたびに好評を博しており、韓国でもドラマ化されている。
- 白い巨塔 (映画):1966年、大映制作。(主演:田宮二郎)
- 白い巨塔 (1967年のテレビドラマ):1967年、NET・東映テレビプロ制作、全26回。(主演:佐藤慶)
- 白い巨塔 (1978年のテレビドラマ):1978年、田宮企画・フジプロダクション制作、全31回。(主演:田宮二郎)
- 白い巨塔 (1990年のテレビドラマ):1990年、テレビ朝日・大野木オフィス制作、2夜連続のスペシャルドラマ。(主演:村上弘明)
- 白い巨塔 (2003年のテレビドラマ):2003年、フジテレビ・共同テレビ制作、石川寛俊監修、全21回。(主演:唐沢寿明)
- 白い巨塔 (2007年のテレビドラマ):2007年、韓国MBC・KIMJONGHAK PRODUCTION制作、全20回。(主演:キム・ミョンミン)
- 白い巨塔 (2019年のテレビドラマ):2019年、テレビ朝日制作、5夜連続のスペシャルドラマ。(主演:岡田准一)
ラジオドラマ作品[編集]
- 白い巨塔 (ラジオドラマ):1965年、文化放送制作。(主演:田宮二郎) - 初のドラマ化作品