甲西町 (山梨県)
ナビゲーションに移動
検索に移動
甲西町(こうさいまち)は、山梨県中西部の中巨摩郡にかつて存在した町である。現在は南アルプス市の一部となって消滅している。
概要[編集]
甲府盆地の南西端、釜無川の左岸にこの町は位置する。国道52号線(駿信往還)が旧町域の中央部を南北に通じ、山梨交通電車線も通じていた。
旧町域の西部はスモモ・葡萄を中心とした果樹栽培が盛んで、東部ではトマト・胡瓜などの野菜栽培や観光農園が行なわれている。
見どころとしては後述の古長禅寺や空海こと弘法大師ゆかりとされる深向院、重要文化財の安藤家住宅、天然記念物の大カシワなどがある。
歴史[編集]
戦国時代は武田信玄の生母である大井夫人の父・大井信達が当地を所領としていた。大井夫人が天文21年5月7日(1552年5月30日)に56歳で死去した際、武田信玄は当地の古長禅寺に母を葬ったと伝わっている。また、武田信玄はこの寺の当時の住持であった岐秀元伯に帰依していたという。
昭和30年(1955年)4月に落合村・大井村・五明村・南湖村の4村が合併し、同時に町制を施行して甲西町が発足した。
平成15年(2003年)4月1日、櫛形町・若草町・白根町・八田村・芦安村と合併して南アルプス市が発足したことにより、自治体としての甲西町は廃止され、甲西町の大字は南アルプス市の大字に移行した。