燃料電池車

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燃料電池車(ねんりょうでんちしゃ、FCV)とは、電気自動車のうち燃料電池で生成した電力を用いる車両である。

概要[編集]

タンクに充填した水素を燃料とし、水素を空気中の酸素と反応させて電気を作る燃料電池を電源とし、動力を発生させ、動力源はモーターで、モーターを回して走行する自動車のことである。モーターはエンジンの代わりになるもので、電力を回転力にして車を走らせるための力を作り出す、いわゆる「自家発電する電気自動車」である。電力の変換は、パワーコントロールユニットでコントロールする。
電気を作った後は、出すのは水蒸気だけで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素、炭酸ガスなど有害ガスを全く排出しない[注 1][注 2]。「21世紀のクリーンエネルギー」として注目されている。燃料タンクは高圧水素タンクで、水素スタンドで、圧力をかけて容器を小さくした水素をたくさん貯め、水素を充填する。タンクの名前は「高圧水素タンク」という。
水に電気を流すと水素と酸素に分かれる。燃料電池車は、その逆の流れで、水素と酸素から水を作るときに、電気を取り出す。
加速するときはモーターに電気を送り、減速するときは、モーターが発電機となって生成した電力が回生されて蓄電池にたまる。

トランスミッションは持たないので、車のスペックの検索条件で書く場合は、「ミッション及び足踏みペダル:AT/CVT」となる。

電気自動車との比較[編集]

  • 外部電源で充電する電気自動車に比べ、充填時間がガソリンと同じ時間で短く、走行距離の長さが一度に約500km長いと期待されている。走行距離の長さが強みと期待されている。
  • 排出するのは水だけのため、同様に二酸化炭素を排出しない電気自動車に比べて水素が満タンの状態からの走行距離が長く、補給にかかる時間が短いという強みが存在する。
  • 騒音・振動がほとんど無い。
  • 電気自動車(EV)と比べて車両価格が割高で水素を補給する水素ステーションの整備も不十分なため、現在のところは十分に普及していない。
  • 水素の生成・燃焼時のエネルギー損失が大きいため、発電所側のCO2排出量が多い。

ガソリン車との比較[編集]

  • メリットは、万が一交通事故が起きても、水素タンクが漏れ出した時に車両火災が起きることが無い(理由:ガソリンが不要)。水素爆発が起きる可能性はあるかもわからない。
  • 2020年の終わりに近い頃から、政府が、「これからの車は、いつかは、ガソリン車のみの販売を法律で禁じる。どうしてもガソリン車を減らして、最終的には・いつかはゼロにする予定。」というニュースを打ち出している。いつかは、ガソリン車の販売は中古車のみとなる。
  • 化石燃料を使わないため、CO2排出量が少ない。

水素エンジン車との比較[編集]

  • 水素エンジン車と比べると、水素の消費面で有利。燃費が良いというか効率が良い。

燃料電池車の課題[編集]

  • 水素を補給する水素ステーションの整備が不十分。水素の流通網を新たに整備する必要がある。
  • 可燃性の水素を安全に取り扱うには高度な技術力が求められる。
  • 低温の環境に弱いとされる。
  • 空気中の水素と酸素を反応して水蒸気にして排出されるため、空気中の酸素を消費して元の酸素に戻らず、酸欠になることも?

市販車[編集]

2019年2月現在、トヨタ自動車MIRAIを、ホンダクラリティ・フューエルセルをそれぞれ市販している。トヨタ・SORAのようなバスフォークリフトも実用化されている。

車種 (サンプル)[編集]

トヨタ・FCHV-adv
  • トヨタ:FCHV-adv…2002年?に開発・発表されたSUV型の燃料電池車。出力は80kWで、走行距離は300km以上走ることができる。
  • 日産:X-TRAIL FCV…市販モデルのX-TRAILをベースに、2002年12月に開発・発表された燃料電池車。テストカーに利用された。

脚注[編集]

  1. なお、異常液体であるDHMOが発生するため、そこには注意すること。[Jokeこの一文には冗談が含まれています。真に受けるかどうかはあなた次第です。]
  2. ただし、水素を作る時に使う電力を火力やバイオマスで作っているのであれば、発電所で二酸化炭素を排出している。なので、本当にクリーンかどうかは発電所次第である。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]