熱海試単

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熱海試単(あたみしたん)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が田端操駅 - (品川駅) - 熱海駅間を、東北本線山手貨物線東海道本線東海道貨物線)経由で不定期で設定している試運転列車(乗務員訓練)の通称である。田端統括センター(旧:田端運転所)の電気機関車乗務員養成のために設定される。

概要[編集]

東北本線の田端操駅(正式には田端信号場駅構内)と東海道本線の熱海駅の間で不定期で運行される。主に電気機関車の運転士養成を目的としていることから、黒磯訓練のような客車は用いられず、尾久車両センター所属の国鉄EF65形電気機関車の単機運転で実施される。運転される日については基本的に平日に施行されるが、土曜日や祝日であっても実施する場合もある。

田端操駅と熱海駅との間で運転されるこの熱海試単だが、同じくELの運転士養成に用いられる白岡試単神立試単とは異なりスジ(時刻表)がバラバラな事でも有名であり、これまでに施行されたスジだけでも5つ以上確認されている。新鶴見信号場から小田原駅まで東海道貨物線を経由するスジや(試単9531~試単9532列車、試単9537~試単9534列車ほか)、品川駅を経由する東海道旅客線方面でのスジ(試単9523~試単9724~試単9825~試単9824~試単9725~試単9526列車)、大宮操を経由するスジ(試単9537~試単9534~試単9538列車)、貨物線経由でかつ上り列車のみ品川駅・大宮操を経由するスジ(試単9537~試単9532~試単9831~試単9832~試単9535~試単9534~試単9538列車)などである。

使用車両[編集]

ブルートレイン・レール運搬工事列車(チキ工臨)の廃止後は、JR東日本所有のEF65形を東海道本線内で観察できる機会は、熱海試単や川崎貨物・西湘試単程度に限られている。
2024年時点では1102号機、1103号機、1115号機が在籍。

脚注[編集]

関連項目[編集]