津原泰水
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津原 泰水(つはら やすみ、昭和39年(1964年)9月4日 - 令和4年(2022年)10月2日)は、日本の小説家。弟はイラストレーターの村田修。
プロフィール[編集]
略歴[編集]
旧ペンネームは津原 やすみ。
青山学院大学国際政治経済学部卒業。
平成元年(1989年)に少女小説『星からきたボーイフレンド』で小説家としてデビュー。
作品リスト[編集]
津原泰水名義[編集]
幽明志怪シリーズ[編集]
詳細は「幽明志怪シリーズ」を参照
- 蘆屋家の崩壊(1999年6月 集英社 / 2002年3月 集英社文庫 / 2012年7月 ちくま文庫)
- 収録作品:反曲隧道 / 蘆屋家の崩壊 / 猫背の女 / カルキノス / 超鼠記(集英社文庫版のみ) / ケルベロス / 埋葬虫 / 奈々村女史の犯罪(ちくま文庫版のみ) / 水牛群
- ピカルディの薔薇(2006年11月 集英社 / 2012年7月 ちくま文庫)
- 収録作品:夕化粧 / ピカルディの薔薇 / 超鼠記(文庫版のみ) / 籠中花 / フルーツ白玉 / 夢三十夜 / 甘い風 / 枯れ蟷螂(文庫版のみ) / 新京異聞
- 猫ノ眼時計(2012年7月 筑摩書房 / 2015年11月 ちくま文庫)
- 収録作品:日高川 / 玉響 / 病の夢の病の(文庫版のみ) / 城と山羊 / 続・城と山羊 / 猫ノ眼時計
ルピナス探偵団シリーズ[編集]
詳細は「ルピナス探偵団シリーズ」を参照
- ルピナス探偵団の当惑(2004年3月 原書房 ミステリー・リーグ / 2007年6月 創元推理文庫)
- 収録作品:冷えたピザはいかが / ようこそ雪の館へ / 大女優の右手
- ルピナス探偵団の憂愁(2007年12月 創元クライム・クラブ / 2012年12月 創元推理文庫)
- 収録作品:百合の木陰 / 犬には歓迎されざる / 初めての密室 / 慈悲の花園
- ルピナス探偵団の情熱 - 東京創元社Webミステリーズ!にて連載中(2019年現在)
たまさか人形堂シリーズ[編集]
詳細は「たまさか人形堂シリーズ」を参照
- たまさか人形堂物語(2009年1月 文藝春秋 / 2011年8月 文春文庫)
- 【改題】たまさか人形堂ものがたり(2022年4月 創元推理文庫)
- 収録作品:毀す理由 / 恋は恋 / 村上迷想 / 最終公演 / 回想ジャンクション(創元推理文庫版のみ) / ガブ / スリーピング・ビューティ
- 【改題】たまさか人形堂ものがたり(2022年4月 創元推理文庫)
- たまさか人形堂それから(2013年5月 文藝春秋 / 2016年2月 文春文庫 / 2022年7月 創元推理文庫)
- 収録作品:香山リカと申します / 髪が伸びる / 小田巻姫 / ピロシキ日和 / 雲を越えて / 戯曲 まさかの人形館(創元推理文庫版のみ)
長篇[編集]
- 妖都(1997年11月 講談社 / 2001年6月 講談社文庫 / 2019年11月 ハヤカワ文庫JA)
- ペニス(2001年4月 双葉社 / 2004年3月 双葉文庫 / 2020年1月 ハヤカワ文庫JA)
- 少年トレチア(2002年2月 講談社 / 2005年2月 集英社文庫 / 2020年4月 ハヤカワ文庫JA)
- アクアポリスQ(2006年1月 朝日新聞社)
- 赤い竪琴(2005年1月 集英社 / 2009年9月 創元推理文庫)
- ブラバン(2006年9月 バジリコ / 2009年10月 新潮文庫)
- バレエ・メカニック(2009年9月 早川書房 / 2012年1月 ハヤカワ文庫JA)
- 琉璃玉の耳輪(2010年9月 河出書房新社 / 2013年7月 河出文庫) ※原案:尾崎翠
- クロニクル・アラウンド・ザ・クロック(2012年11月-2014年1月 新潮文庫 [3分冊] / 2015年12月 河出書房新社)
- ヒッキーヒッキーシェイク(2016年5月 幻冬舎 / 2019年6月 ハヤカワ文庫JA)
- エスカルゴ兄弟(2016年8月 KADOKAWA)
- 【改題】歌うエスカルゴ(2017年11月 ハルキ文庫)
短篇集(シリーズ外)[編集]
- 綺譚集(2004年8月 集英社 / 2008年12月 創元推理文庫)
- 収録作品:天使解体 / サイレン / 夜のジャミラ / 赤假面傳 / 玄い森の底から / アクアポリス / 脛骨 / 聖戦の記録 / 黄昏抜歯 / 約束 / 安珠の水 / アルバトロス / 古傷と太陽 / ドービニィの庭で / 隣のマキノさん
- 11 eleven (2011年6月 河出書房新社 / 2014年4月 河出文庫)
- 収録作品:五色の舟 / 延長コード / 追ってくる少年 / 微笑面・改 / 琥珀みがき / キリノ / 手 / クラーケン / YYとその身幹 / テルミン嬢 / 土の枕
エッセイ[編集]
- 音楽は何も与えてくれない(2014年5月 幻冬舎)
ノベライズ[編集]
アンソロジー(編纂)[編集]
- 十二宮12幻想(2000年2月 エニックス / 2002年5月 講談社文庫)
- エロティシズム12幻想(2000年2月 エニックス / 2002年3月 講談社文庫)
- 血の12幻想(2000年5月 エニックス / 2002年4月 講談社文庫)
- たんときれいに召し上がれ 美食文学精選(2015年1月 藝術新聞社)
アンソロジー収録作品(単著未収録)[編集]
- 「ちまみれ家族」『血の12幻想』(2000年5月 エニックス / 2002年4月 講談社文庫)、『日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族』(2020年7月 ハヤカワ文庫JA)【再録】
- 「音の連続と無窮変奏(槐多カプリチオ)」『村山槐多耽美怪奇全集 伝奇ノ匣4』(2002年11月 学研M文庫)※部分を改稿し『綺譚集』に「赤假面傳」として収録
- 「淫魔季」『エロチカ eRotica』(2004年3月 講談社)
- 「エリス、聞えるか?」『NOVA+ 屍者たちの帝国 書き下ろし日本SFコレクション』(2015年10月 河出文庫)
- 「戯曲 中空のぶどう」『NOVA 2019年秋号 書き下ろし日本SFコレクション』(2019年8月 河出文庫)
- 「エルビスさんの帽子」『エビス・ラビリンス』(2019年11月 同人誌)※津原泰水文章講座発行の同人誌への寄稿。幽明志怪シリーズの新作。
- 「カタル、ハナル、キユ」『ポストコロナのSF』(2021年4月 ハヤカワ文庫JA)、『ベストSF2022』(2022年8月 竹書房)【再録】
- 「I, Amabie」『スカートのアンソロジー』(2021年8月 光文社)
書籍未収録作品[編集]
- イハイトの爪 (「CYBIZ」1996年8月号) ※PDFファイル短編集『†』に収録。「津原泰水」名義での最初の著作。
- 指輪物語 予告篇 (「ダ・ヴィンチ」2002年7月号/メディアファクトリー)
- The Scripture 聖典(「SF Japan」vol.10/徳間書店) ※瀬名秀明、牧野修、森奈津子、山田正紀、吉川良太郎との合作。津原が執筆した部分は『アクアポリスQ』へ組み込まれている。
- 也寸美くんと朧月、也寸美くんの祝辞、インタビュウ、也寸美くん名演技(「ミステリーズ!」/東京創元社)
- 斜塔から来た少女 (「アレ!」Vol.2)
- 幻獣たち(「ホラーウェイヴ」01/1998年7月/ぶんか社) ※全3話一挙掲載。第1話のみ「夜のジャミラ」と改題、若干の修正を加え『綺譚集』に収録。
- 飼育とその技能(「小説すばる」2016年7月号/集英社) ※中篇。長篇作品として同題のまま改稿したものをホーム社にて連載中(2020年現在)(別項参照)。
- 雲雀よ雲雀(「ハヤカワミステリマガジン」2019年9月号/早川書房)※歌詞
- タンカー'69(「ハヤカワミステリマガジン」2019年9月号/早川書房)※歌詞
- キャプテンとブラッキー(「ハヤカワミステリマガジン」2019年9月号/早川書房)※歌詞
- 津原泰水の眼高手低(「ベースマガジン」/リットー・ミュージック)※音楽コラム、2019年連載終了。
- 夢分けの船(「文藝」/河出書房)※2008年Web連載開始、2009年中断。改稿し2016年より「文藝」にて連載、2020年完結。
未完作品[編集]
- 『ハウンド』 第1回 - 第2回(小説現代増刊メフィスト/1998年/講談社)
- 「羅刹国通信」「続羅刹国報」「続々羅刹国 雨の章」「続々羅刹国 夜の章」(週刊小説/2000-2001年/実業之日本社)※シリーズ名なし。連作。
- 『きら』「きら」「流星雨まで」(小説現代/2002年/講談社)
- 『百歳の少年』(Twitter/2009-2010年)
- 『あやしよしとし-絵解き「新形三十六怪撰」』 (Web連載/藝術新聞社)
- 『エスカルゴ兄弟 漂泊のアドリアーナ』(東京ウォーカー+No.29、30/2016年/KADOKAWA) ※続篇。全4回短期連載予定であったが2回で中断。
連載中の作品(2020年現在)[編集]
- 飼育とその技能(ホーム社Web) ※「小説すばる」にて発表した中篇を長篇作品として同題のまま改稿。
- ルピナス探偵団の情熱(東京創元社Webミステリーズ!)
津原やすみ名義[編集]
講談社X文庫ティーンズハート[編集]
- 『あたしのエイリアン』シリーズ
詳細は「あたしのエイリアンシリーズ」を参照
- 星からきたボーイフレンド(1989年5月)
- 地球に落ちてきたイトコ(1989年6月)
- ボクの理科室へおいで(1989年10月)
- 夢の中のダンス(1990年1月)
- パーフェクト・キッス(1990年3月)
- 恋のペーパーチェイス(1990年5月)
- おぼつき海岸の流れ星伝説(1990年8月)
- 初恋のリフレイン(1990年10月)
- 身勝手なヒロイン(1991年1月)
- ふたりと美少年とエトセトラ(1991年4月)
- 五月物語(1991年7月)(※同人誌版2021年11月発行)
- 五月日記(1991年10月)(※同人誌版2021年11月発行)
- 悲しみがいっぱい(1992年8月)
- アイドル誘拐プラン〈上・下巻〉(1992年12月、1993年1月)
- 恋愛国の恋愛姫(1993年6月)
- 抱きしめてエンジェル(1993年11月)
- 素顔にKISSして(1994年4月)
- 『あたしのエイリアンEX』シリーズ
詳細は「あたしのエイリアンシリーズ」を参照
- ポケットに星をつめて(1995年2月)
- ユニコーンがいた朝(1995年7月)
- ふたりだけのウェディング(1995年11月)
- エトランゼに花束(1996年7月)
- 『ルピナス探偵団』シリーズ
詳細は「ルピナス探偵団シリーズ」を参照
- うふふ♡ルピナス探偵団(1994年9月)(「冷えたピザはいかが」と改題・全面改稿され『ルピナス探偵団の当惑』に収録)
- ようこそ雪の館へ(1995年3月)(全面改稿され『ルピナス探偵団の当惑』に収録)
- 天使の見つけ方教えて(1994年7月)
- お菓子の家で恋がはじまる(1996年2月)
- ささやきは魔法(1996年12月)
講談社X文庫ホワイトハート[編集]
- ロマンスの花束(1992年3月)
桜桃書房Eclips novel[編集]
- 『月の庭園』シリーズ
- 月の庭園 -英華-(1993年3月)
- 月の庭園 -笛吹-(1994年1月)
小学館キャンバス文庫[編集]
- 海の13(1993年12月)
未完・書籍未収録作品[編集]
- 「毎日がハロウィン」 第1回 - 第12回(ポピー ラポール) ※少女小説。小学生向けの通信教育のテキストでの連載[1]
- 「棕櫚の木の下で」 (小説FUDGE)
- 「尻尾のはえた天使」(「MANGA BOYS」)※漫画原作。作画:きさらぎ曖
- 「恋するマスク警察」(同人誌「少女文学 第四号」[2]/2021年5月)
- 「金魚姫」※詩(同人誌「少女文学 第五号」[3]/2022年5月)
- 「リサイクル(亀井省吾の場合)」(同人誌「少女文学 第五号」[3]/2022年5月)
百武星男名義[編集]
- 小説スターオーシャン セカンドストーリー〈上・下巻〉(1998年11月 エニックスGame novels)
- 小説レガイア伝説(1999年5月 エニックスGame novels)
※どちらも梅村崇との共著となっているが、『レガイア伝説』には執筆はしていない[4]。
CD[編集]
シングル[編集]
- 『きっと食べてね』※ヌートリアス名義。ネットで販売
海外での刊行[編集]
以下の著作は海外での翻訳版の刊行が確認されている。
- 津原やすみ名義作品(北京語版・朝鮮語版、1997年刊行。著者名は「津原靖美」と表記されている場合がある)
- 『赤い竪琴』(韓国、2009年刊行)[5]
- 『ルピナス探偵団』シリーズ(韓国、2009年刊行)(台湾)[6]
- 『蘆屋家の崩壊』(韓国、2009年刊行)[6]
- 『11 eleven』(韓国)[7]
- 「約束」(米国、2020年、Washington College発行「cherry tree」vol.6掲載)※英訳[8]
- 『たまさか人形堂物語』(イタリア、2020年刊行/2021年再録)[9][10][11]
- 「反曲隧道」(台湾、2020年、ASYMPTOTEJOURNAL.COM掲載)[12] ※英訳
- 「隣のマキノさん」(米国、2020年、「Storm Cellar 」8.3掲載)※英訳
- 「アクアポリス」(米国、2022年、「Gargoyle Magazine #75」掲載)※英訳
- 『たまさか人形堂それから』(イタリア、2022年刊行)[13]
また、2018年9月には中国での長春SFサミットに招聘され、中日SF親善大使に任命されている(任期5年)[14]。
脚注[編集]
- ↑ “ブログ「ラヂオデパートと私」2008/9/20記事”. 2019年8月30日確認。、“aquapolis掲示板2010年10月29日投稿”. 2019年8月30日確認。
- ↑ “企画合同誌『少女文学 第四号』刊行”. 2021年6月9日確認。
- ↑ a b “企画合同誌『少女文学 第五号』刊行”. 2022年5月10日確認。
- ↑ “多目的掲示板2014年 1月26日投稿”. 2019年9月3日確認。
- ↑ “ブログ「ラヂオデパートと私」2009/10/10記事”. 2019年8月30日確認。
- ↑ a b “aquapolis掲示板2010年 5月19日投稿”. 2019年8月30日確認。、“ツイッターアカウント2019年1月1日投稿”. 2019年8月30日確認。
- ↑ “ツイッターアカウント2019年1月1日投稿”. 2019年8月30日確認。
- ↑ “ツイッターアカウント2019年11月25日投稿”. 2020年2月26日確認。
- ↑ “ツイッターアカウント2020年6月5日投稿”. 2020年6月5日確認。
- ↑ “Le storie del negozio di bambole Tsuhara Yasumi Edizioni Lindau”. 2020年6月13日確認。
- ↑ “ARRIVA LA GRANDE LETTERATURA GIAPPONESE CON IL CORRIERE DELLA SERA”. 2021年5月13日確認。
- ↑ “Translation Tuesday: “Flickers of Light” by Yasumi Tsuhara”. 2020年7月8日確認。
- ↑ “Le nuove storie del negozio di bambole _ Tsuhara Yasumi _ 9788833538174 _ Edizioni Lindau”. 2022年7月24日確認。
- ↑ “ツイッターアカウント2018年9月11日投稿”. 2019年8月30日確認。