死津喪比女
死津喪比女(しずもひめ)は、椎名高志の漫画作品『GS美神 極楽大作戦!!』に登場する妖怪。
概要[編集]
地霊の一種。
根の部分のデザインは水木しげるの創作妖怪バックベアードを模したようなものとなっており、最終決戦の際には目からの怪光線によって攻撃してきた。
花の部分と葉の部分は、それぞれ一個体の妖怪のようなデザインとなっている。花の部分は女性のようなデザインとなっており、葉の部分は黒い虫のようなデザインとなっている。
花の部分のみでも強力な妖怪一体分の強さを持っており、花粉のみでもその霊的な毒で人を殺せる。
弱点[編集]
植物の妖怪であるため、火に弱いが、燃えたとしても地上にある花の部分や葉の部分だけであり、一時的なしのぎにしかならない。
ほとんどの妖怪に効果を示す精霊石でさえ、それほどの効果はなく、花の部分を多少傷つける程度。
本体である根の部分を倒せば倒せるが、根は地中深くに存在しており、根を倒さない限り増えつづける。
根の部分を倒す方法としては、以下のようなものがある。
- 人身御供
- エネルギー源である地脈のエネルギーを遮断するための方法であるが、死津喪比女が枯れるまでには数百年という時間がかかる。この方法が成功していれば、集めた地脈のエネルギーを使いおキヌを反魂の法により復活させるという予定だった。
- 神風攻撃
- 根そのものを破壊するための手段の1つ。霊体(この場合はおキヌの魂)をミサイル代わりにして、根の部分を直接攻撃する方法。
- 細菌兵器
- 根そのものを破壊するための手段の1つ。エミの呪いによって妖怪だけに効く細菌兵器とした銃弾を撃ち込む方法。花の部分や葉の部分に撃ち込むため、あまり根から遠いと茎から絶たれてしまう可能性がある。
来歴[編集]
300年前(江戸時代中期の元禄の頃)、御呂地岳付近に出現、地震や噴火を利用し多くの人間を殺していく。
江戸の町から来た高名な道士によって、それを封じる方法が解明される。その方法は、一人の少女を人身御供にして地脈のエネルギーを遮断するというものであり、自ら立候補したおキヌが人身御供となることで封じられる。地脈のエネルギーは絶たれたが、冬眠することで、300年の間、生き長らえてきた。
美神によっておキヌが地脈の呪縛から解き放たれたことで、再び地脈のエネルギーを得ることとなる。復活の際、根の部分を他の数ヶ所の地脈まで伸ばしており、300年前の方法でも倒せないようにしていた。
地震を利用し、神社・仏閣・教会を破壊し強力な結界を張るのを防ぎ、東京まで茎を伸ばし、その花粉によって一度は東京を落とす。
根を直接攻撃してくるのを読んでおり、株分けによりダミーの根を用意していた。それによっておキヌの攻撃をかわすも、シンダラ(冥子の式神)によって細菌兵器が運ばれており、それを手にした横島によって細菌兵器を撃ち込まれる。
感染した花や葉は次々と朽ちていき、本体である根も感染してしまうが、地上に出て、最後の力で美神や横島だけでも殺そうとする。しかし、早苗を通したおキヌからの通信により、本体の弱点が新芽であることが発覚し、倒されてしまう。
関連項目[編集]
- バックベアード - デザインに類似点の多いキャラクター。設定などは異なっている。なお、『MISTERジパング』にて織田信長が構想する妖怪軍団にはなぜか、このバックベアードが含まれている(他の妖怪軍団のメンバーが椎名高志の作品のキャラクターであるのに自身も椎名高志の作品のキャラクターであるかのように平然と並んでいる)。また、光化学スモッグであるバックベアードが信長の時代に存在するはずもない(同様にまだ存在していないはずのコンプレックスという妖怪も含まれている)。