横川信治

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横川 信治(よこかわ のぶはる、1950年[1] - )は、経済学者。武蔵大学名誉教授[2]。専攻は政治経済学[1]

経歴・人物[編集]

京都市生まれ。1963年滋賀大学経済学部卒業[3]。1979年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得中退[3][1]。1981年アメリカン大学(ワシントンD.C.)客員教員(1983年まで)。1984年武蔵大学経済学部専任講師[3]。1985年ケンブリッジ大学大学院経済学研究科卒(Ph.D.)[3][1]。1986年武蔵大学経済学部助教授、1988年教授。この間、ケンブリッジ大学経済学部 Official Visitor、シエナ大学イタリア)経済学部 Visiting Professor、ケンブリッジ大学キングス・カレッジ・シニア・アソシエート、同ASCR、ネルー大学(JNU)客員教授も歴任[3]

2014年にThe World Association for Political Economy(世界政治経済学学会、WAPE)のThe Distinguished Achievement Award in Political Economy for the 21st Centuryを受賞。受賞対象は(1)Capitalism in Evolution: Global Contentions- East and West, Edward Elgar, 2001.(2)Industrialization of China and India: Their Impact on World Economy, Routledge 2013.(3)Crises of Global Economies and the Future of Capitalism: Reviving Marxian Crisis Theory, Routledge, 2012. に収録された論文。日本人の受賞は伊藤誠吉原直毅に次ぐ3人目[4]

宇野学派に属し、留学して英米の政治経済学を吸収した[5]。2011年より「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter第2期編集委員。事務局は武蔵大学経済学部の横川研究室にある[6]

著書[編集]

  • Theories of Value and Reproduction, National Lending Library U.K, 1985.
  • 『価値・雇用・恐慌――宇野学派とケンブリッジ学派』(社会評論社[マルクス経済学叢書]、1989年)
  • 『マルクスの逆襲――政治経済学の復活』(伊藤誠野口真共編著、日本評論社、1996年)
  • 『進化する資本主義』(野口真、伊藤誠共編著、日本評論社、1999年)
  • Capitalism in Evolution:Global Contentions-East and West, E. Elgar, 2001.
  • 『中国とインドの経済発展の衝撃』(板垣博共編、御茶の水書房、2010年)
  • Crises of Global Economies and the Future of Capitalism: Reviving Marxian Crisis Theory, Routledge, 2012
  • Industrialization of China and India: Their Impact on World Economy, Routledge, 2013. 

訳書[編集]

  • ボブ・ローソン『構造変化と資本主義経済の調整』(野口真、植村博恭共訳、学文社、1994年)
  • アンドルー・グリン『狂奔する資本主義――格差社会から新たな福祉社会へ』(伊藤誠共訳、ダイヤモンド社、2007年)
  • ハジュン・チャン『はしごを外せ――蹴落とされる発展途上国』(張馨元、横川太郎共訳、日本評論社、2009年)
  • J.A.クレーゲル『金融危機の理論と現実――ミンスキー・クライシスの解明』(編・監訳、鍋島直樹、石倉雅男、横川太郎訳、日本経済評論社[ポスト・ケインジアン叢書]、2013年)

出典[編集]

外部リンク[編集]